【草木染めの植物】梅

【大紀元日本2月11日】早春に咲くこの花は、一名を魁(さきがけ)といいます。中国原産のばら科の落葉高木で古い時代に渡来したと思われ、園芸種も多くあります。果実は食用として重宝されます。青は燻製にして烏梅(うばい)をつくり、薬用に供されます。

古代から幹材を染色に使用しました。心材の赤い部分を用いると、かなり赤い色相が得られます。肌色や鼠色(梅鼠)を染めます。江戸時代には、梅と楱の木の煎汁は梅屋渋と名付けられ、媒染剤として繁用されました。

(文・ハナビシソウ)