「新唐人電視台」、「希望之声広播電台」受信ガイド(1)

【大紀元日本4月6日】中国語(一部の番組は広東語または英語)で毎日24時間放送しているテレビ局「新唐人電視台」は現在4つの人工衛星を通じて北米、中米、欧州、中東、ロシア、東アジア、東南アジア、豪州に向けて放送している。

また、この春からはラジオ局「希望之声広播電台」がアジア向けに衛星放送を開始した。

日本を含む東アジアおよび東南アジア向けの両社の放送はユーテルサットW5衛星から送信されている。ここでは日本国内において新唐人電視台および希望之声広播電台を受信するために必要な受信設備、そしてその設置方法について説明する。

受信方法

新唐人電視台の視聴、または希望之声の聴取を行うには、海外の衛星放送の受信設備の販売と設置工事の両方を行う専門業者と相談するのが最良の方法であるが、ここでは受信するまで全て自分で行いたいと考えている方々のために、受信に必要な情報と受信設備の設置方法を説明する。

受信までの作業の流れ

 1、 設置場所の決定

 2、 受信設備の購入

 3、 アンテナの設置

 4、 受信機の調整

1、設置場所の決定

まずアンテナを設置しようとする場所の周囲の状況を調べる。アンテナを設置する場所が満足すべき条件は、設置場所に立って衛星がある方向を目で見た時に、視界に大きな建築物や樹木などの障害物がない場所であることである。

設置場所の決定手順

 (1)衛星の方向を調べる。

 (2)衛星の方向に障害物がないことを目測で確認する。

(1)衛星の方向を調べる

ユーテルサットW5衛星は東経70.5度の赤道上空約35,000kmに位置している。新唐人や希望之声を受信するためには、日本国内の受信場所から見てこの衛星がどの辺にあるのかをまず知る必要がある。

人工衛星がある方向を示すための指標として、方位角と仰角の二つの角度がある。

「衛星の方位角」とは、アンテナ設置場所にて受信しようとしている放送を行う衛星に向けた視線の水平面に対する正投影線を、真北を0度として時計回り方向(すなわち北-東-南-西)に増加する角度で示したものである。(例えば真東は90度、真南は180度。)

しかし実際には地軸を基準にした真北と方位磁針が指す北とはずれがあるため、方位磁針が指す北を0度として測った角度の方がアンテナ設置作業において実用的である。ここではこれを「磁北方位角」と呼ぶ。(ちなみに真北と方位磁針が指す北との差を偏西角と呼ぶ。)

「衛星の仰角」とは、アンテナ設置場所にて受信しようとしている放送を行う衛星に向けた視線と水平面とがなす角度で、水平面を0度として0度から鉛直(水平面に垂直)の90度までの値をとる角度である。

日本の主な都市における、ユーテルサットW5衛星の仰角と磁北方位角を表1に記す。

表1:

なお本表は株式会社ハマーズのウェブサイトにある「衛星位置計算表」を元に作成した。

(ウェブサイト http://www.hamers.co.jp/white/t_d/cal.html)

(2)衛星の方向に障害物がないことを目測で確認する。

目測に必要なもの

 分度器、紙筒、糸、5円硬貨、セロハンテープ、方位磁針、手鏡

仰角測定器の作り方

 分度器と紙筒を、紙筒の中心軸が分度器の0度と180度を結ぶ線と平行になるようにセロハンテープで貼り付ける。

分度器の中心に糸の一方の端を貼り付け、もう一方の端に5円硬貨を結びつけて、できあがりである。

目測する

アンテナを設置する候補地に立ち、方位磁針を参照しながら、あらかじめ調べておいた衛星の方位角の方向に身体の正面を向ける。(「磁北からの角度」を参考にするとよい。)

次に、仰角測定器の筒の中から片方の目で外を覗きながら、5円硬貨がつけられた糸と分度器の90度の線とがなす角度があらかじめ調べておいた衛星の仰角と同じになるように、仰角測定器の筒を傾ける。(仰角を確かめるために手鏡を使うと便利。)

そして筒の中から空が見えることを確認する。

建物や樹木で視界全体が遮られる場合、その場所はアンテナを立てる場所としては不適なので、別の場所を探さなければならない。また、視界の一部が遮られる場合は、もしかしたらうまく受信できるかもしれないが、放送信号はそれだけ弱くなる。

実際のアンテナの設置場所が屋根の上であるなど、アンテナの場所と目測点に立った人の目の高さとが異なる場合は、上方にも障害物がないことを確認すること。

また、そばに樹木の場合、枝葉が伸びて視界を遮ることがないことも確認する必要がある。(特に冬季に目視を行う場合は要注意。)

2、受信設備

アンテナ設置場所が決定したら、受信設備を揃える。

(1)パラボラアンテナ

曇天、雨天など気象条件が良くない日も安定して受信するためには、直径90cm以上のパラボラアンテナを推奨する。

(2)LNBF

ユーテルサットW5から送信される新唐人や希望之声の受信には、ユニバーサルLNBFを準備する。

(3)アンテナ取り付け用マストやステー、取り付け金具等

パラボラアンテナをしっかりと固定するための金具類が必要である。直径60cmを超えるパラボラアンテナを使用する時は、大口径パラボラアンテナ用の取り付け金具のカタログを備え付けている電器店と相談するか、あるいは大口径のアンテナの設置工事をする専門業者と相談することを勧める。

(4)同軸ケーブル

Kuバンド受信用の同軸ケーブルが必要。市販の衛星放送受信用の同軸ケーブルを用意する。地上波用の同軸ケーブルは使用できない。

(5)受信機

新唐人も希望之声も終日ノースクランブルで放送しているので、FTA(Free To Air) のみ対応のDVB受信機でよい。

(6)PAL、NTSC両方式対応のテレビ受像機

新唐人の放送は、PAL方式というカラー方式が採用されているので、外国人向けの免税店などで販売されているPALとNTSCの両方式に対応しているテレビ受像機を用意する。

また、PAL方式の小型テレビ受像機があるとアンテナのそばで映像を確認できて便利。

(7)PAL、NTSC両方式対応のビデオデッキ

新唐人電視台の番組を録画するには、おなじく免税店などで販売されている、映像記録がPALとNTSCの両方式に対応し、映像出力信号をNTSCに切り替え可能なビデオデッキ等を用意し、受信機とテレビ受像機との間に接続することを勧める。この場合は、テレビ受像機は日本で広く市販されているNTSC方式のみのものでかまわない。

<設備設置編に続く。>

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FAQ

パラボラアンテナ

Q1:現在使用しているNHK-BSのアンテナに新しく購入した受信機をつないで設定するだけで新唐人電視台を見ることはできないか。

A1:新唐人や希望之声を放送しているユーテルサットW9は、NHK-BSやその他の日本の放送局が使用している人工衛星とは衛星の位置が異なるので、新唐人電視台を受信するために別途アンテナの設置が必要です。

Q2:これ以上アンテナを増やせないので、既設のアンテナを流用したい。

A2:すでに他の外国の衛星の放送を受信している設備がある場合は、アンテナやLNBFが受信設備の説明と合致しているものであれば、向きを変えることで流用可能である。ただし、設置場所を変える必要があるかもしれない。

また、NHK-BSやSKY PerfecTV! 用パラボラアンテナを流用するのは、パラボラアンテナの直径が小さいことや、受信機の変更に伴うLNBFの取り替え、またSKY PerfecTV! 用のような2衛星対応のパラボラアンテナの場合には新たなLNBF用取り付け金具が必要となるなど、単純にアンテナの向きを変更するだけでは済まないので、流用は勧めない。

Q3:現在視聴しているNHK-BS(アナログ放送)が放送終了となったらアンテナが余るので、新唐人電視台の受信に使おうと思うのだが。

A3:「パラボラアンテナ」のA2の回答のとおり、技術的問題によりお勧めではないのはもちろんだが、それよりも、アナログ放送の終了予定は西暦2011年なので、できればすぐにでも受信可能かどうかの事前確認を行い、受信可能であればアナログ放送終了日を待たずに別途受信設備を揃えて受信する方が良いと思う。

Q4:新唐人電視台の視聴のために新たにパラボラアンテナを立てることで、NHKの集金係員が来て受信料の支払いを要求されたりしませんか。

A4:今までテレビがなかった世帯の場合、新唐人や希望之声の受信のために新たにパラボラアンテナを立てることで、日本放送協会(NHK)の集金係員が訪問することがあるかもしれない。アンテナの向きがNHKの衛星放送受信用のアンテナの向きと大きく異なることを説明すれば大抵の場合はNHK受信用ではないと納得してもらえると思うが、議論が技術的になる場合に備えて、以下の内容を知っておくことも無駄ではないと思う。

NHKに受信料を支払う義務は放送法第32条1項により、新唐人電視台の受信設備が「協会(NHKを指す)の放送を受信することのできる受信設備」(以下、NHK受信可能設備)に該当する場合に生じる。

この原稿の執筆日(2007年3月)現在、NHKの国内向けの衛星放送は信号方式がDVBではないので、新唐人電視台用の受信設備がDVBのみ対応の機種である場合は、NHK受信可能設備には該当しない。また外国向けの放送(NHK World)はDVBで放送されているが、日本をカバーする衛星の放送はCバンドの周波数帯を使用しており、新唐人電視台の受信に必要なKuバンドのLNBFでは受信できないので、やはりNHK受信可能設備には該当しない。そして残る地上波の受信機能の有無を考慮に入れてまとめると、以下の(a)~(c)の条件をすべて満たす受信設備はNHK受信可能設備に該当しないと言える。

(a)アンテナがKuバンド用のLNBFのみが取り付けられたものであること。

(b)受信機がDVBのみ対応で、NHKの国内向け衛星放送で使われている信号を処理できないこと

(c)テレビ受像機がPAL方式専用のものであり、NHKの地上波の信号を処理できないこと。

アンテナ取り付け金具等

Q1:無料でもらったけれど使っていない直径45cmのパラボラアンテナ用取り付け金具があるのですが、これをもっと大きな直径のアンテナに使用してもよいか。

A1:一般の電器店では直径45cmのパラボラアンテナ用が広く出回っているが、それらは推奨サイズである直径90cm以上のパラボラアンテナには使用できない。無理に取り付けると、取り付け金具等が破損してアンテナが落下し大変危険であるのはもちろん、破損しなくても風圧を受けてマストなどが撓むと受信できなくなってしまうので、アンテナの大きさ、重さに見合った取り付け金具を正しく選んで使用しなければならない。

受信機

Q1:解約して余ったSKY PerfecTV! のチューナーがあるのだが、これで新唐人電視台を受信できないか。

A1:新唐人や希望之声の受信で使用するユニバーサルLNBFの垂直/水平偏波切替電圧がSKY PerfecTV!チューナーが出力する電圧とは異なりますので、そのままでは利用できない。また、そのチューナーは同社の放送専用に設計されたものなので、新唐人電視台を受信するには大変な困難を伴うと予想される。受信機に関する技術の腕を磨くなど、技術的興味から挑戦するのは一向にかまわないが、新唐人電視台の視聴が目的なら、新たに受信機を購入なさることをお勧めする。

テレビ受像機

Q1:なぜPAL方式を受信できるテレビ受像機が必要なのか?

A1:新唐人電視台の放送は、PAL方式というカラー方式が採用されている。この放送を日本で広く市販されているNTSC方式のテレビ受像機で見ると、色が再生されず、しかも走査線の本数が異なるため映像が上下方向に流れてしまうからである。

Q2:出力信号がPALとNTSCとを切り替え可能な受信機を使っているが、どうしてもPAL方式にも対応したテレビ受像機が必要か。

A2:受信機の中には、映像信号をNTSC方式に変換して出力する機能を持つものもある。しかし、受信機の中には最初の電源投入時、あるいはハードリセットなどで設定を工場出荷状態に戻した直後は自動的にPAL方式になってしまう機種もあり、その場合切り替え作業が厄介なので、できればPAL方式にも対応したテレビ受像機の利用をお勧めする。