スターリンの死期予言したブルガリアの盲目婦人

【大紀元日本12月11日】「ワンガばあさん」の愛称で親しまれたブルガリア生まれの、ワンゲリア・パンデーワ・デミトロワという女性予言者をご存じだろうか。ワンガばあさんは1911年1月31日にストルミカ(現在のマケドニア共和国)で生まれたが、人生のほとんどをブルガリアで過ごし、1996年8月11日にブルガリアのペトリッチで85歳で亡くなった。12歳のときに失明したが、その時から特殊な「視力」を得るようになった。ほかの人の見えないものが見えるようになり、多くの人の過去と未来を知っていた。未来の災難を予告したり、行方不明になった人の捜索に協力したりした。

デミトロワさんは幼い頃、母親を亡くした。一家の生活は非常に貧しく、父親は牧場を営んでいた。幼少時からデミトロワさんは毎日、牛乳の運搬を手伝っていた。

12歳のある日、暴風雪で巨大な竜巻が発生し、デミトロワさんは巻き込まれてしまった。この事故で、彼女は視力を失ったが、特殊な「視力」を得た。すなわち、普通の人間が見えないものが見えるようになったという。

あるとき、飼っていた羊が盗まれたが、父親に盗人が羊を隠した場所を詳細に言い当てた。

兄が徴兵されたとき、泣きながら兄を止めようとした。兄が23歳のときに戦死するのが見えたからだという。兄はその話を信じなかったが、予言通り、23歳の時、敵陣に捕虜になり殺された。

第二次世界大戦期間中に、音信不通になった親族の捜索や、遭難場所探しなどの依頼が殺到した。彼女を崇拝する者も大勢いた。

後に、デミトロワさんは旧ソ連共産党政権の独裁者スターリンが近いうちに死亡すると予言した。そのことが災いとなり、デミトロワさんは投獄されたが、一年後に釈放された。スターリンが本当に亡くなったからである。

デミトロワさんは人々に死ぬことを恐れないよう言い伝えた。「人間は死んだ後、身体は腐乱するが、魂は分解されることはない。別種の状態で存続し続ける」という。

(翻訳・叶子、編集・月川)