【英国通信】最南端の町ペンザンスで冬至祭が復活

【大紀元日本12月25日】今年初めて、英国最南端のコーンウォールペンザンスで、12月14日から22日まで、冬至を祭る儀式・モントル祭が復活しました。1700年の記録によると、既にいにしえの言語となってしまったコーンウォール語で「冬至」はモントルMontol。この言葉は数年後に「バランス」とも英訳されており、ここ18年来定着しているペンザンスの夏至祭メイジー・デイ(Mazey Day)と釣り合いを取ろうという意味もこめて、今回のモントル祭が催されました。

なんといっても、祭りのハイライトは21日夜のランタンプロセッション。日本語に訳せば提灯行列となりますが、その提灯は決まった形がなく、大きさもまちまち。一週間前の週末に提灯作りのセミナーが行われ、地元の人々が参加して枝と紙で作った手作り作品でした。中には海辺の町ペンザンスに因んでか、船の形をした提灯もありました。

町中の各地点から、覆面をつけ、黒の服に金の飾りをつけた大人や子供が行進し、町外れの丘に集合。冬至ならではの深い暗闇に様々な形のランタンが浮かぶ様子は、ちょっとした雰囲気をかもしだしていました。そして丘の中央に大きなのろしがあがり、のろしを囲んで、コーンウォール語による賛美歌が歌われました。

夜には風も静まり、天候に恵まれた第一回目のモントル祭。地元コミュニティーの努力にお天道さまが応えてくれたようでした。

(英国記者=縁)