【大紀元日本1月5日】

1.極点の氷塊

<ある都内の高校で>

現代社会の教師「・・・であるので、地球規模に押し寄せるモータリゼーション、第三世界での工業化、森林伐採、人口爆発などにより、二酸化炭素の排出量が増大し・・・」

ある生徒が、教師の話に退屈して、「先生、結局のところどうなるんですか?」

教師「いい質問だ。結局のところ、地球は温かくなり、極点、つまり南極北極の氷が溶けるのだ」

生徒、「先生!分りました!それで、極点を冷やすのに、何キロワットのクーラーが必要なんですか?」

2.ヒートアイランド現象

<ある日本の大学で、環境問題の講義>

初老の講師「・・・であるので、地球上の人口が、第二次世界大戦後に爆発的に増加したことにより、本来ジャングルであったところも耕作地にしたり・・・」

生徒「あ~あ、早く講義終わらないかな」

真夏だというのに、教室にはゆっくりと回る扇風機が天井にとりつけてあるだけだ。

講師「都市部では、本来の鎮守の森も住宅地として整備して、高層ビルを建てたりと、どんどん緑が伐採され、アスファルトの照り返しで、温度が異常に急上昇するなど・・・第三世界では、熱波の襲来により砂漠化されて、大地が露出するところもでてきている」

講義がここまで来ると、講師はうだるような暑さのためハンカチをとりだし、すっかり禿上がった額の汗をそっと押さえた。

3.水の都、ベネチア

<ある日本の女子高で>

地理の教師「・・・このままでいくと、極点の氷が溶解し、水位の低い場所、例えば、イタリアのベネチアなどは、水没する危機に直面するだろう」

ここまで来ると、日頃地理の授業に熱心ではなかったチズコが目を輝かせて発言した。

チズコ「先生!分りました。だからイタリアの国は、長靴の形をしているのね!」

4.スピーチ・ドラフト

<日本の経済産業大臣の執務室で>

経産大臣「おい、例の情報技術の先端化に関するスピーチ原稿は出来ているのだろうな」

経産官僚「それはもう、餅は餅屋と申しまして・・・万事テハズは整っています」

経産大臣「どれどれ・・地球温暖化の問題に正面から取り組み、世界規模の森林伐採の現状から鑑み、情報技術の先端化を推し進めることにより、国内にペーパーレスの機運を押し広げ、もって森林資源の節約と確保を図る。う~ん、よく書けているじゃないか、ご苦労さん。それで、記者会見の用意はできているのだろうな」

経産官僚「はい、それはもう袴は袴屋と申しまして・・今回スピーチ・ドラフトのコピーは、新聞記者用に千部、大小の通信社宛に千部、部内用に千部、部外用に・・・まだまだご要望により増刷したい考えです!」

経産大臣「・・・・・」