「神韻釜山公演を必ず見られるようにしてください」 =大統領官邸サイトに寄せられた韓国市民の声

【大紀元日本2月27日】青瓦台(韓国大統領官邸)ホームページの「所望箱」には、「神韻芸術団釜山公演を見られるようにしてください」という書き込みが続々と寄せられている。

26日から27日まで、釜山 KBSホールで開かれる予定であった神韻芸術団の釜山公演が、中国大使館の圧力によって中止に追い込まれる状況に至ると、青瓦台ホームページには、「公演を見られるようにしてください」と請願する書き込みが続々と寄せられており、状況は新しい局面を迎えている。

今度の公演は、公演主催社である「ソナタ芸術企画」と釜山KBSホールの「KBSビジネス(社長イビョングスン)」社の間で、 26日から27日まで正式公演契約を取り交わした。

その後、公演場の使用を拒否せよという中国大使館の圧力を受けたKBSビジネス社が、一方的に契約の取り消しをすることで、釜山公演が中止に追い込まれた。

青瓦台のホームページ「所望箱」には、 25日からこれに関する書き込みが続々と寄せられている。

ID「e1004a」の市民は「公営放送局であるKBSで、チケットが売り切れるほどに市民たちが選択した公演が中止に追い込まれるのは、とても残念です。どうか釜山で公演を待ち望む数千人の人々のために尽力してください」と書き込んだ。

ID「hayeong」の市民は「昨年、二人の子供を連れてソウル・ドーム・アートホールで、神韻芸術団の公演を観覧しました。三番目の子供は、年齢制限のために連れて行くことができず、残念でしたが、今年は満3歳以上になり連れて行くことができてよかった。ところでKBSが契約を取り消したという知らせを聞いて、大変に心配しています。必ず公演を見られるようにしてください」というメッセージを寄せた。

ID「ygu928」の釜山地域の高校生は「普段、中国文化に関心が高かったが、釜山で公演をするというので多くの友達と一緒に見るためにチケットを購入しました。しかしあっけなく公演が取り消しになるという…どうか、大統領は、この事を調べて公演取り消しを阻止してください」と書いた。

ID「cbk0512」の市民は「中国大使館の不当な圧力で私たちの文化主権さえ守ることができない。結局は招請した公演まで取り消しされたという記事が、外電で全世界に知られるのではないか心配です。公演団員は、米国など多国籍の人々で構成された芸術団員なので、外交問題になるのではないかと自尊心も痛みます」と書いた。

ID「77yj824」の市民は「我が国は、北朝鮮よりも劣るのでしょうか?」というタイトルで、「北朝鮮では 26日、アメリカ・ニューヨーク・フィルハーモニ・オーケストラの公演があるというのに、我が国ではアメリカ・ニューヨーク神韻芸術団公演ができないなんて話にならない。我が国は北朝鮮よりも劣った国になったか?」と憤慨した。

これ以外にも、掲示板には神韻芸術団の釜山公演を見られるようにしてほしいという要望が書き込まれ、多くの人々が関心を寄せている。

こうのような事態に至り、26日付けで就任2日目を迎える李明博大統領政府が、今度問題をどのように処理するのかどうかに関心が集められている。

今度の問題は、中国の不当な要求に対して、韓国の文化的な主権を守る問題で、状況が悪くなる場合、 ややもすると国際的な外交問題にまで飛び火することもありうるからだ。李明博大統領は、25日の就任演説でも「文化水準が高くなれば、人格も向上する。文化を享受し、文化に応え、文化面で発展しなければなりません」と言いながら、「次期政府は、文化外交に力点を置いて、国際社会との疎通をもっと円滑に」し、文化を重視するという政府方針を明らかにしただけに、中国との文化外交に関してもどんな措置を取ることができるかが就任後の初課題となった。

この問題に対して、国民苦情処理委員会の青瓦台担当官は「まだ正式な請願受付になった状況ではなく、何と返事する事項(段階)ではない。しかし掲示板を通じて請願要求が続けば、青瓦台請願担当部署で対処することもある」と回答した。

(記者:イ・ギョンチャン)