【北京コレクション】(10)老舗が軒を並べる街・前門③

【大紀元日本7月14日】前門にある老舗の続きです。

「同仁堂」:日本でもよく知られている薬店。1669年(清・康煕八年)に楽顕揚が始めた薬屋兼診療所がその始まりで、その後、宮廷御用達薬商となって、薬商としての地位と名声を確固たるものにした。この写真は、同仁堂のロゴマークで、全体が丸いのは漢方薬の代表である丸薬を表し、左右の紋様は龍であり薬草でもあり、ともに中華民族の伝統文化を表し、中央上方の小さな○は珍珠のように稀少価値があることを表すという。(撮影=JF、2003.07)

「全聚徳烤鴨店」:北京ダックの老舗。1864年に楊全仁が倒産した果物屋を買い取って始めた店がその始まりといわれる。その店の場所は風水からみて申し分なかったので、店が繁盛するよう、つぶれた果物屋の名前を逆にして、「全聚徳」と名づけたという。北京ダックを食べさせるもう一つの有名な店「便宜坊烤鴨店」よりも味が勝るといわれる。(撮影=JF、2003.07)

「広徳楼戯園」:1796年前後にできた劇場が始まりで、当初は京劇の名優が競って舞台に立つ人気の劇場だったという。その後、もっぱら各種演芸を演ずる演芸場に変わり、一時は「北京演芸庁」と改められたが、再び「広徳楼戯園」と名乗るようになった。門前の赤い看板には、「相声」(漫才)「評書」(講談)「雑技」(サーカス)などの出し物と出演者の名前が書かれている。(撮影=JF、2003.07)

「上海張小泉刀剪店」:1911年創業のハサミやナイフを扱う老舗。店の名のとおり、本店は上海にあり、この写真は大柵欄の北京支店。中国に数あるハサミ店の中でも、「北(北京)に王麻子あり、南(上海)に張小泉あり」といわれるほどに有名な老舗である。(撮影=JF、2003.07)

(DZ)