【草木染めの植物】紅花(ベニバナ)

【大紀元日本7月2日】日本に7世紀頃中国から伝わり、特に山形県で栽培されているキク科の越年生草本。原産はエジプト地方だといわれ、BC2500年頃のミイラに紅花染めの布が巻かれていたそうです。日本では呉藍(くれのあい)、くれない、末摘花(すえつむはな)などの名前で古書や万葉集にもすでに現れていますが、ベニバナの生産は江戸末期に盛んとなり、染料や薬草、口紅(京紅)の製造に用いられました。7月頃、アザミに似た黄色の管状花をつけ、やがて赤色に変わります。赤くなった花だけを採取して乾燥させたものが生薬の紅花(こうか)です。実は白く、搾汁して紅花油(サフラワー油)を採ります。最近は切花やドライフラワーにも需要が増しています。

【薬用効果】紅花は心、肝に働き、血行を良くして血の滞りを解消し、痛みを取り除きます。出血している場合や、妊婦などには使用禁止です。一日量は乾燥物3~9gを煎服します。養生のためには少量(1~2g)を煎服します。

【食用】紅花油は食用油、マーガリンに使用されています。また花弁は天然の食品着色料としての人気が高まっています。

【染色用】紅花は古代染色の中でも貴重な赤の染料で、赤は貴族女性の憧れの色でした。染料には咲き始めを早朝に採取します。黄色と赤色の色素が混在しているため、まず、水に溶かして黄色を除き、アルカリ性にして赤の色素を抽出して、弱酸性としたものを染液とします。薄紅色から染め重ねて韓紅(からくれない)色に染まります。また、黄色の液は煮染すると黄色が染まり、錫媒染で鮮やかな山吹色になります。

黄色からやがて赤色に変わるベニバナ(撮影=大紀元、2009年月12日)

ベニバナ全景(撮影=大紀元、2009年6月12日)

(文・ハナビシソウ)