女性のヘアスタイル、景気のバロメーター?

【大紀元日本8月15日】最近、カナダの学者が女性のヘアスタイルと消費者心理との関連性を指摘した。景気低迷期では女性の髪の毛が短くなり、景気上昇期では長くなるという。女優のレイチェル・マクアダムス、歌手のリアーナ、ソランジュ・ノウルズが、最近相次ぎ髪型を変えたことは、景気回復を示唆していると推測する。

カナダ通信社がオンタリオ州ブロック大学財政学準教授Ernest Biktimirov氏の女性のヘアスタイルと景気との関係の話を引用した。「女性の髪型が消費者心理のバロメーターとなる。景気に不安を感じる時は、女性は髪の毛に時間とお金をかけるのを避け、短くする傾向がある」という。

今年年初の頃と比べ、消費者心理指数が12.7ポイント増え、82.9に達しているが、去年の同時期の100とはまだまだ差がある。カナダで行なわれた世論調査では、わずか12%のカナダ人が景気は6カ月前より回復したと答えた。

Biktimirov氏は女性は経済の動向により敏感だと指摘する。一家の財布を握る女性は、男性よりも計画的で、育児費、教育費など、予算を立てて家計をやりくりしなければならない。ヘアスタイル以外にも、口紅の売り上げ、スカートの長さなども市場のバロメーターになるという。

人々のファッション感覚がどのように景気に影響されるかを研究する、サウスカロライナ州コースタルカロライナ大学心理学教授 Terry F. Pettijohn Ⅱ氏が 、Biktimirov氏の研究結果は自分の研究結果とも一致すると評価する。さらに、08年に、日本にも過去20年間の女性のヘアスタイルに関する研究があり、同じ結果になっていると指摘する。

同Pettijohn氏が心理学の角度から、人間が緊張や危険を感じる時と、安全な時との好みが違うと分析する。厳しい時代にはハードな印象を与えるショートヘアが好まれる。その理由として、ショートヘアには力量感や独立感がある上、髪型を変えることで気分転換ができることと、さらにケアにかかる費用が減り、節約にもつながることが挙げられる。

また、カナダのファッション誌『Flare Magazine』の総編集者リサ・タント氏はショートヘアには反抗的な心理を表す側面があり、女性のショートヘアはこの不景気への挑戦だと語る。

(翻訳編集・心明)