流行語で読み取る激変の中国(24)

【大紀元日本2月17日】官僚本位と言われる中国では、官位の高低と関係なく長官たちが習慣上、ことごとく「領導」(指導者)と呼ばれている。

意味論から見れば、この呼び方はかなり広範的で誤解が生じやすいようだが、しかし実際の用例を見れば、どれもこれも違和感がなくごく自然で合理的である。それは、この呼称が使用される場合、「領導」の内包と外延を超えて、長官たちをわざと持ち上げるという主観的感情が移入されているからである。

次の順口流は「領導」を支える立場にいる者が詠んだものである。「領導」に対する部下たちの姿勢を通し、中国の官僚社会の一斑を垣間見てみよう。

原語:

《我們向領導保証》

領導的要求就是我們的追求,

領導的脾気就是我們的福気。

領導的鼓励就是我們的動力,

領導的想法就是我們的做法。

領導的酒量就是我們的胆力,

領導的表情就是我們的心情。

領導的嗜好就是我們的愛好,

領導的意向就是我們的方向。

領導的小蜜就是我們的秘密,

領導的情人就是我們的親人。

日本語訳:

「我らは指導者に誓う」

指導者の要求は我らの追求、

指導者の癇癪は我らの幸運。

指導者の激励は我らの動力、

指導者の思考は我らの作法。

指導者の牛飲は我らの胆力、

指導者の表情は我らの心情。

指導者の嗜好は我らの愛好、

指導者の意向は我らの方向。

指導者の愛人は我らの秘密、

指導者の情人は我らの親族。

【原語】

《堅持做到》

一、 領導没来我先来,看看誰坐主席台。

二、 領導没講我先講,拍拍話筒响不响。

三、 領導講話我鼓掌,帯動台下一片响。

四、 領導吃飯我先嘗,看看飯菜涼不涼。

五、 領導喝酒我先擋,誓把生命献給党。

六、 領導睡覚我站崗,跟誰睡覚我不講。

【日本語訳】

「確保を誓う」

一、指導者が入場する前に、

おれは先に入場し、主席台に坐る人員を確かめる。

二、指導者が演説する前に、

おれは先に話し、マイクの調子や音量を認かめる。

三、指導者が演説したら、

おれは先に拍手し、会議の参加者たちをリードする。

四、指導者が食事する前に、

おれは先に味わい、料理が冷めているかどうかを確かめる。

五、指導者が酒を勧められる時に、

おれは先に代わって飲み、この命を党に捧げることを誓う。

六、指導者が寝る時に、

おれは警備し、誰と寝ていることは絶対語るまい。