日研究:納豆菌のゲノム解読 環境・医療分野への応用に期待

【大紀元日本5月20日】慶応義塾大学理工学部の榊原康文教授と慶応義塾大学先端生命科学研究所・慶応義塾大学環境情報学部の板谷光泰教授らの研究グループは、国立遺伝学研究所等との共同で納豆菌のゲノム(全遺伝情報)を世界に先駆けてすべてを解読したと13日に発表した。

ゆでた大豆に納豆菌をふりかけて発酵させると、独特のにおいと粘りを持った納豆ができる。この納豆特有の成分のおかげで、これまで確定されていなかった遺伝子配列の全容が解明され、納豆菌を活用したさまざまな分子生物学研究の基礎情報が得られるようになった。

納豆の粘りは吸水性や保水力に優れるため、食品だけでなく、おむつの吸水性や化粧品の保湿能力の向上から砂漠の緑化、水質浄化、環境や医療などの他分野への活用も期待されている。

本研究結果は、国際論文誌「BMC Genomics」に、2010年4月16日に発表された。

(編集・羽後)