流行語で読み取る激変の中国(49)

【大紀元日本8月25日】急速な社会変化やインターネットの普及に伴い、中国では2010年に入ってから流行語の誕生が目覚ましい。今回は、これまでに紹介した流行語を、再び振り返るシリーズの3回目。現代中国人の感覚や価値観の一端を垣間見ると同時に、彼らのユーモアを味わってみよう。

11、驢是的念来過倒。
△ 逆に読むものはロバだ。
注釈=「驢是的念来過倒」のままでは、文法的に意味不明だが、逆に読むと、「逆に読むものはロバだ」という意味になる。単なる文字遊びだが、情報を逆に理解するという、中国社会の奇怪な現象を揶揄するもの。

12、上Google 百度一下。
△ Googleにアクセスして検索してみる。
注釈=「百度」は中国の大手検索エンジン。グーグルの中国撤退により、多大な利益を得ている。半官制的な「百度」は、当然ながら中共の情報封鎖などに協力しなければならない。「百度」は、「擺渡」(船で対岸に渡ること)と同音なので、この流行語は、中国ネットユーザーたちが香港や海外のGoogleを利用して封鎖を乗り越え、自由な対岸に渡るということを指す。

13、你以為我会眼睜睜地見着你去送死?我会閉上眼睛的。
△ お前の死を、どうしようもせず見ると思うのか? 私は、眼を閉じる。
注釈=「眼睜睜」とは、見ているだけでどうすることもできないさま。本文では、「眼を開いたまま」という意味で使用されている。他人の死を、眼をつぶって見ないとなると、人間関係の異常さがより一層浮き彫りにされるであろう。

14、請你以後不要在我面前説英文了,OK?
△ 今後、私の前で英語をしゃべらないでくれ。OK?
注釈=英語が中国人の日常生活にかなり浸透していることがわかる。

15、好久没有人把牛皮吹的這麼清新脱俗了!
△ これほど新鮮で品のある法螺は、本当に久しぶりだ。

注釈=中国では、嘘をついたり、法螺を吹いたりすることは、とうに日常化している。しかし、時代の進展に従って、これらもつねに日進月歩する。しかし、いかに聞こえのよい法螺であっても、本質はちっとも変わらない。

16、一睡醒来,天都黒了。
△ 一睡して目覚めたら、すでに暮れていた。

注釈=「昼夜転倒」と言われる若者たちの、日常生活を表している。