夫婦愛、会場の観客から喝采を受けた一頭の「豚」!=中国

【大紀元日本9月16日】中国の人気オーディション番組チャイナ・ゴット・タレント (China Got Talent)」で5日、上海音楽ホールで愛する妻のために「豚」を演じた周彦峰さんは、演技よりも彼の妻への思いに対して、会場から大きな歓声と拍手が送られた。

周彦峰さんと奥さんの2人は、上海に住んでいる。仕事は年中無休で、毎日、深夜3時頃まで「鴨の首」という食べ物を屋台で売っている。

周さんは、人気オーディション番組に参加して、殺される「豚」を演じた。もし優勝したら、その賞金で小さなカラオケルームを作り、歌うことが大好きな奥さんに、思う存分歌わせてあげたいと考えたのだ。

しかし、ステージでは演技力を十分に発揮できず、3人の審査員から一斉に「NO!」の反応が。すると周さんは、妻のために、ぜひ一言、言わせてほしいと審査員に申し出た。「ある日の深夜3時頃、屋台を片付けて家に帰る途中だった。橋の下で歌を歌っている妻の様子を見て、自分は非常に悲しくなった。妻のことを愛しているが、毎日苦労している妻に申し訳ない気持ちで一杯になった。今回、退場という結果が出たが、是非、妻に上海音楽ホールで歌を歌わせてほしい」と審査員に頼んだ。

それを聞いた観客と3人の審査員は感動し、異例のことだったが、奥さんをステージに上がらせて、一曲披露させることに。周さんの妻は、ステージにいる周さんを抱きしめてから、「乾杯、友達!」という曲を歌った。彼女の歌声を聞いた観客たちは、その素晴らしい歌声に感動し、審査員も大きな拍手を送った。会場は、奥さんのために「豚」を演じた周さんの夫婦愛に涙した。会場の観客たちが、「Yes!Yes!Yes!」と叫ぶと、3人の審査員も「No」から「Yes」に変更し、周さんの奥さんは見事、次のステップへ進むことになった。

「平凡で若い夫婦がごく普通の仕事をしながら、互いに愛し合い、生活の希望を持ち続けている。あなたたちのその気持ちが、とても素晴らしい」と審査員は語った。

YouTubeより

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(翻訳編集・加藤まゆみ)