【党文化の解体】第8章(13)

【大紀元日本11月7日】

4.中国人に八股文を習慣化させた党文化

2)党八股の背後にある心理

党八股の話し方の背後には、実は一種の強迫観念が存在する。人々は党八股言葉を使う行為を通じて、独裁に服従し抵抗の意識を持っていないことを当局にアピールするのだ。中国共産党の独裁の統治のもとで、自由な思想と言論はいつ死を招くかが分からないため、党が使った言葉を使用するのは最も安全な話し方で、党が使っていない言葉、中国人も気軽に使う勇気を持たず、党が使った言葉を自分もすぐ使ってこそ、「情勢の変化に常に追いつく」という印象を作ることができ、心理上の安全を感じられる。自分が党八股言葉を使ったら、最低限、自分の政治上の立場が正しくて、人に指摘されるところがないだけでなく、相手を攻撃する資格も持つようになる。このような恐怖心理は、中国人が党八股の話し方をする根本的な原因だといえよう。

党八股の話し方は中国共産党の強制遂行の結果でもある。新聞、テレビ、ラジオ、指導者の発言、至る所に党八股の言葉が溢れて、政府部門が発行した繁雑な「短信」、「内部参考」、「通信」、「情報」がまたもや党八股だらけである。長期にわたる注ぎ込みのおかげ、党八股の言葉は中国人の頭を占領したため、話す時、自然的にまずそれらを思い付くのだ。党八股言葉の危害を知らない人々は、オウムの口まねに慣れて、共産党が何を言おうが、自分もそれを繰り返すようになった。

党八股の話し方は党文化の言葉系統に定められたものでもある。党文化の中で、党の功績を謳歌、ゴマすり、政治的な立場を表明することは、中国共産党の官僚界の三大特色といえる。第六章『慣れてしまった党話』に分析したように、党話は身分鑑別の役割も持っている。党八股の話し方は党が党員に対する初歩的な要求で、党員が出世する「通行許可証」でもある。一方、党八股の話し方をしない人はこの集団のメンバーと思われなくて、信用されなくて打撃と排除を受ける。そうすると、出世して手段を選ばずに這い上がるためでも、それともただ卑しく生存していくためでも、中国人は党八股を話さなくてはならない。また、党八股の話し方は中国共産党統治下の社会の主流と思って、自分が時勢に追いついていると見栄を張るために、随時随所に党八股の言葉を口にする人もいる。周りは彼を「時勢に追う能力がある」と感心して、また彼の喋り方を真似して、とうとう社会全体はこのような習慣を成した。

3)党八股の害

党八股の話し方に慣れてしまった党文化の思考回路は、深刻な結果をもたらす。本心で伝播したいか、それとも皮肉を言うつもりかにも関わらず、国民の伝播は党文化を生活の一部にさせて、そこで中国共産党にも生存の環境を提供して、客観的に中国共産党を維持させる役割を果たした。党文化の言語を使用することは、中国共産党を受け入れて、中国共産党が依拠できる場を強化しているに等しいわけである。

党八股の話し方と思惟をする中国人は国際社会と意思疎通をすることも難しい。党八股は一種偽りの派閥文化なので、外部と普通の言語交流はし難いものだ。国務会談をする時、中国共産党の指導者が言い出した党八股の話を聞くと、外国人はよく愕然として、この巨大な国にいったい何が起こったか、なぜ十数億人から普通に喋れる人を選んで国を管理させることもできないかと驚く。

また、国民が党八股の話し方に慣れた時、国民おのおの独自の話し方、独立の思考、独立の人格、自分の生活を変える能力などは、党文化の要素に滅ぼされている事実に気づかないだろう。中国共産党がどれほど悪事を働いたにも関わらず、党文化の言葉系統は国民の考えを制御して判断基準をねじ曲げ、党は罪を隠して、また多くの国民が習慣的に共産党のために弁護する。そのため、中華民族にどれほど重い苦難をもたらして、許し難い罪をどれほど犯したかにも関わらず、共産党はその党文化言語系統を通じて、ずっと中華民族の身に取り憑いて中国人を統制することができたのだ。

邪霊に取り憑かれる(イラスト・大紀元)

4)言語の檻を突破、思考の自由を回復

言語は精神世界の反映で、言語はまた逆に人間の精神世界を形作ることもできる。党八股言語は偽り、醜い、硬直な病的心理状態の表れである。次第に党八股の話し方に慣れる過程は、自由な思想と独立の人格を捨てて党文化の屍になる過程である。一方、誠意的、温和、善良、寛容、自由、活発、優雅な言語は素敵な内心世界を反映しただけでなく、また自由の思惟と多彩な個性を育成できる。

党八股に別れを告げ、言語と智能を縛る檻を打破してこそ、中国人の知恵ははじめて発揮され、中国社会ははじめて活力を回復できる。

(続く)