鮮魚と鬼太郎の街 境港

水木しげるロード

(こずえ撮影)

 

(こずえ撮影)

 

(こずえ撮影)

境港市は11月30日に93歳で亡くなった漫画家・水木しげる氏の故郷である。

2010 年にNHK朝の連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が放送され脚光を浴びたことから、ここを訪れる観光客が後を絶たない。

JR 境港駅から東へ約800メートルにわたる「水木しげるロード」を歩くと歩道の所々に妖怪のブロンズ像が並んでおり、その数は153体にも及んでいる。中でも、あちらこちらでポーズをとっているネズミ男が可愛らしい。

ふと目にしたのが「鬼太郎の下駄」を売っている店。「カランコロンと下駄を鳴らして歩いてみようか」と思うほど、たくさんの下駄が並んでいる。その他にもロード沿いには、妖怪の形をしたお菓子妖怪饅頭、妖怪汁などの妖怪グルメや、妖怪キャラクターをモチーフにした雑貨や小物などのオリジナルグッズなども売られていた。

「水木しげる記念館」では水木氏が漫画家として大成するまでの苦難の人生と歴代の作品に関する資料や、妖怪たちの不思議な世界を堪能できる。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」を夢中で観ていた懐かしい頃を回想し、若い頃を思い出すことができる。ストーリーの中では様々な教訓を得させてくれる妖怪や哀愁漂う妖怪等が紹介されており、記念館を訪れたことで、妖怪に持っていた否定的なイメージが払拭された。またドラマ「ゲゲゲの女房」でみた、水木家のほのぼのとした生活も鑑賞できる。

記念館の斜め前には牛骨ラーメン専門店「富んや」がある。地元の 住民が推薦する店で、今回は地のり味噌ラーメンを注文した。新鮮な地のりと大きなチャーシュー、スープはあっさりしていて薫りも良く、再び訪れたいと思う店だった。「水木しげるロード」は海沿いにあり、妖怪レンタサイクル(500円)も利用できるので、水木しげるロードや境港の町を散策することもできる。

(文 こずえ)