語学留学

中国語学習ブーム どこで学ぶ?

中国語を学ぶために、最近は海外へ留学し、現地で生の体験を通じて語学をマスターしようという人が増えてきています。中国語を話す国は中華人民共和国、中華民国(以後、台湾)、シンガポール、香港など何カ国かありますが、実際どの学校にしようか迷ってしまいますよね。そんなあなたにオススメなのが台湾です。

台湾の東海大学 中国語教師の育成に力入れる

台湾には優秀な中国語の教育者が揃い素晴らしい学習環境があり、また中国伝統文化および台湾の多元文化が栄えているからです。その中でも東海大学華語センター(以下、当センター)は1970年に設立されてから、外国人留学生に効果的な学習法を教えているほか、中国語教師の育成にも力を発揮してきました。

当センターでは1981年からスタートした中国語教師の養成講座を、近年では年に三回開催しています。この講座では台湾教育部(日本の文部省に相当)の規定にもとづく96時間の授業のほか、模擬授業や同台湾の中国語教員資格認定試験に備える研修課程も設けています。

修了後は、学習塾の講師か、短期間のボランティア教師という2種類の実習機会を与えられるので実践的に学ぶことができます。

3年前に、台湾の教育部(台湾の文部科学省)は、中国語教育産業を輸出するという方針を打ち出しました。それに従い、当センターでは昨年から志願する教員に現地の教育の概況を知ってもらうため、合計18時間の実務研修を実施しています。研修先は日本またはアメリカです。

日本においては、高校での教育活動が主で、2017年に日本へ教師を派遣する予定です。アメリカにおいては大学への派遣が主となります。ニューヨーク市立大学ハンター校やヒューストンのライス大学とは、2017年の教師発遣を目指して現在交渉中です。

派遣対象に選ばれた教師は、赴任前に30時間の集中講義を受講します。そして期間中、当センターは教師が楽しく仕事に携われるように、現地での教学、生活などを全面的にサポートします。

当センターの目標は、さらなる多くの海外の学校や教育機関と協力しながら、台湾で学んだ中国語教師に海外で活躍する機会をもっと増やしていくこと。そして、より多くの外国人に台湾を知ってもらいたいと願い、教師の育成に励んでいます。

(写真/東海大学提供)

台湾の留学先でオススメの学校は?

「東海大学華語センター」は台中駅から10キロほどの所にあります。台中市は、台湾の中でも年間平均気温は22.4度と温暖で気候に恵まれ、物価も安く、住みやすい都市です。また、台湾はもともと親日家が多いと言われ、治安も比較的よく、一定期間滞在して中国語を学ぶには絶好の環境です。

東海大学は、1955年に台湾で最初の私立大学として設立されました。華語センターは東海大学メインキャンパス内にある語学学校。授業は1クラス1~7人の少人数制をとっており、レベルも基礎クラスから上級クラスまであり、きめ細かい指導がなされているので、着実なレベルアップが期待できます。

必修クラス以外にも、台湾語・書道・演劇などの選択クラスもあります。また、台湾の文化や原住民文化に触れる文化体験旅行や運動会など、留学生同士の交流を図るイベントも定期的に開催されており、中国語を学ぶだけではなく友達もたくさん増やせそうですね。

(写真/東海大学提供)

キャンパス内には郵便局、書店、スーパー、コーヒーショップ、学生食堂があり、とても便利。牧場もあるという緑豊かなキャンパスでは、ゆったりと心地よい時間を楽しめそう。近くの「夜市」はいつも賑わっており、お祭りのような雰囲気の中で、さまざまな台湾グルメが味わえます。

台湾の南にある離島、小琉球への旅(写真/東海大学提供)

あなたも、台湾生活を満喫しながら、中国語を身につけてみませんか?

(文:大道)