教育

心に響く 古代の賢人の言葉

「イクメン」という言葉がもてはやされ、子育てに積極的な男性が増えています。女性にとっては朗報ですが、子供の忍耐力や道徳心を育てる、真の「イクメン」が増えてほしいと思う昨今。父親が真っすぐな生き様を示し、伝統に基づく人の道を説けば、必ず子供たちの心に響きます。三国時代、国の皇帝から全幅の信頼を受け、武将として活躍した王昶(オウチョウ)の言葉をご紹介します。


王昶は、太子の教育係を務め、自らの子や孫の教育にも尽力しました。以下は、彼が息子や若い学者たちに残した言葉です。

第一に、困っている人を助け、年配者を敬い、友人に対しては誠実に接し、噂話は慎むこと。

第二に、成功を手に入れた後は、傲慢になったり、貪欲になったり、快楽にふけったりしないこと。物事がうまく進まなくても、卑屈にならないこと。

第三に、忍耐と謙虚さが重要である。ある植物は成長が速いかもしれないが、長生きしない。松や杉はゆっくり成長するが、それらの寿命は100年以上である。

最後に、批判を受けたら、自分を省みること。もし間違いを犯したら、他人の指摘を受け止め誤りを正すこと。もし自分に全く非がないのなら、失うものはない。いずれにしろ、批判されても、それについて恨みを持ったり、気を悪くしたりしてはならない。

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王昶の教えを受けた子孫は繁栄し、国に大きく貢献したと言われています。

(翻訳編集・郭丹丹)