(Pixabay)

ねつ造された世界観 あなたの考えにも影響が?

あらかじめ計画された「事件」には、扇動者が投入されていることもある。米民主党に近いコンサルティング会社、デモクラシー・パートナーズ(Democracy Partners)の創立者の一人、スコット・フォバル氏(Scott Foval)は、2016年の米大統領選の時に扇動者(アジテーター)を雇い、トランプ支持者の集会で暴力的な行動をさせたと告白している。彼は何週間も前からアジテーターとして訓練された人間を投入し、暴力的な行為をあおったと話す。彼が雇った人の中には、「精神病者」や、「ホームレス」がいたことも告白している。
(※おとり取材で暴露した内容がネットに公開された後、フォバル氏はコンサルティング会社を解雇されている)

一方、フォバル氏らの戦略に乗ったのは、米メディアである。ニュースキャスターは、こぞって「トランプ側の支持者は暴力的だ」というトーンでニュースを報道した。この印象操作は、その後、メディアが物語を形成していく上で大きな影響を与えていく。テレビ討論だけでなく、Facebook、TwitterをはじめとしたSNS上で際限なく拡散され、人々の心理に作用するのだ。

フォバル氏は、これを「カオス戦術」と呼ぶ。偽の事件や印象操作によって社会をカオス(混沌)に陥れ、それに乗じて新しい習慣、考え方、制度を提案する。最終的に、利益集団は自分たちの目的を成就させることができるというわけだ。

この戦術は、ソフト・パワーのほんの一部にすぎない。あなたが誰に投票するのか、何をしたいのか、何が必要で、何が必要でないのか、誰を好きなのか、嫌いなのか―すべてがひっそりと、巧みに、利益集団が好む方向へと仕向けられる。なにせ、彼らは心理戦のプロなのだから。

私たちの世界観を作る情報は、巧みに操られている。あなたが信じている「現実」は、真実なのか、虚像なのか?じっくりと自分に問うことがあってもいいだろう。

(Epoch Times ジョシュア・フィリップ/翻訳編集・郭丹丹)