大紀元時報

【知らざる身近な植物の効果】秋の味覚「マツタケ」が寄生する赤松

2019年01月18日 22時41分

赤松は山野に自生しているマツ科の常緑高木。岡山県・山口県の県木ですが、防風林、庭木としても各地に植えられています。樹皮と新芽が赤褐色で、春に雄花、雌花をつけ、果実は2年目から成熟します。秋の味覚「マツタケ」が寄生する松です。5~9月頃、幹に傷をつけて浸出物(松やに)を採取し、精油を除去して得られる樹脂は、松脂(しょうし)という生薬です。また、乾燥した実を海松子(かいしょうし)、松の切り株の根元に付着する菌をマツホド、生薬名・茯苓(ぶくりょう)と言います。

学名:Pinus densiflora

別名:女松(めまつ)マジ、ノラマツ

成分:クロロフィル、ロジン、テルペン油(ピネンなど)、ビタミンA・C、松ポリフェノール、シュウ酸、鉄分、酵素など

アカマツの雌花(撮影・ハナビシソウ)



【薬用効果】松脂は心・肝・脾・肺経に働き、殺虫、排膿、止血作用を有します。一日量は乾燥物1、5~3gを丸・散剤に入れます。煎剤には入れません。外用には適量を膏薬に調製して筋肉痛、あかぎれ、打撲傷に塗布します。

海松子は体を温め、気を補い、内蔵機能を調節するので、虚弱体質の人のための薬膳料理によく利用されます。

茯苓は性質が穏やかなので浮腫などに補助薬として利用されます。

赤松葉は低血圧、冷え性、食欲不振などに有効です。一日量は、はかまを取った生松葉約3~5gを煎服します。松葉は煎じてうがいすると虫歯の予防になるとされます。

【食用】松の実は料理に入れたり、そのまま食したりします。

松葉酒の作り方:生松葉適量を焼酎に入れて1~3カ月冷暗所においてから飲みます。

【その他の応用】樹皮を煮出して、樺色を染めます。また、燃やしたすすを松煙(しょうえん)といい、青みがかったねずみ色を染めます。松煙を固めたものは上質の墨です。

松は古くから神聖な木と考えられ、縁起のよいもの、上等なものの代表とされます。そして、盆栽の愛好者も多く、松竹梅の寄せ植えは正月風景の一つです。

 

(文・ハナビシソウ)

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