悲痛な物語

6歳の中国少女、美しいカービングで話題 背後に悲しい現実が

子どもらしいの可愛さと純粋さがまだ残る少女だが、家族を助けようと挑戦を続けている。

6月24日にPencil Videosより中国のソーシャルメディアに投稿された動画によると、病気や経済的困難に見舞われ、母親から見捨てられたにもかかわらず、6歳の少女は家族のために毎日雑用をこなし、その過程の中で、刃物を扱う技術に長けていったとのことであった。食事の準備中に見られる芸術的技術は中国のソーシャルメディアで話題となった。

(User: Pencil Videos/Weibo.com)

Liu Limeiは湖南省耒陽市出身である。家族ために食事を作っているうち、包丁を巧みに操れるようになった。独学でカービングを覚えた彼女は作品を中国でツイッターであるWeiboに投稿し、20万人のフォロワーがついた。

(User: Pencil Videos/Weibo.com)

彼女はお皿に果実や野菜を並べて可愛いデザインを作り出す。しかしながら、この食べられる芸術作品の裏には悲しい現実があった。

(User: Pencil Videos/Weibo.com)

Liuの家族の生い立ち

Liuには3歳の弟がいる。弟は1歳を過ぎたころ、てんかんと診断された。Pencil Videosによると、さらに旧正月の最中であった2018年2月には、急性リンパ性白血病と診断されたそうだ。

Liu自身も腎臓にヘノッホ・シェーンライン紫斑病を罹患した。この病気は血管に影響を与える。

メイヨークリニックによると、紫斑病は2〜6歳の子供がよく罹患する病気であり、通常は治療をすることなく回復する。しかし、腎臓に罹患した場合は一般的に治療を要するのだ。

裕福ではなかったLiuの家族にとって、医療費が重くのしかかった。その結果、中国では一般的なことだが、大都市で働いていた母親は家族との連絡を絶った。

Liuを弟とともに父親に託した。父の負担を和らげるため、Liuは家事を手伝うようになった。今や、弟の面倒と3食の準備はLiuの担当である。

Liuの巧みな刃捌きは遊びの中で培われたのではなく、家族をケアする必要性から見についたものだったのだ。

(大紀元日本ウェブ編集部)