スピード違反の取り締まり、生後12日の赤ちゃんの命助けることに

米サウスキャロライナ州バークレー郡保安官事務所に勤務するキンブロ警官は6月11日、スピード違反の車を止めました。その時にはキンブロは、まさか自分が生後12日の赤ちゃんを救うことになるとは思ってもいませんでした。その一部始終はキャンブロ警官が装着しているボディカメラが捉えました。

バークレー郡保安官事務所がFacebookに投稿した記事によると、その日、いつものようにキンブロがパトロールをしていると、猛スピードで走っていく車を発見しました。キンブロがその車を止めると、中から運転手が降りてきて、赤ちゃんが哺乳瓶のミルクを飲んだ後、息をしなくなったと訴えてきました。

赤ちゃんはすでに酸素を吸えずに真っ青な顔をしていているのです。体は全く動かず、ぐったりとしています。呼吸が止まっているようです。

キンブロはすぐに救命措置を始めました。

「ほら、赤ちゃん!泣いてくれ!泣くんだ!お願いだ、目をあけてくれ!」とキンブロは一生懸命心臓マッサージを続けました。

すると、なんと赤ちゃんの止まっていた呼吸が戻り、泣き出したのです。

「もうこれでほぼ赤ちゃんの命は助かるだろうと思いました。呼吸がもどったからね」とキンブロは言いました。

でも、赤ちゃんの息がまだ不安定で止まることもあったので、キンブロはずっと心臓マッサージを続けました。

ようやく赤ちゃんの容態がしっかりと安定し、緊急医療チームも到着しました。

赤ちゃんは近くにある地元の病院に運ばれ、検査を受けた後に無事帰宅しました。

現在、赤ちゃんは問題なく順調に元気に成長しているそうです。

キンブロの冷静な判断とプロとしてのしっかりとした対応のおかげでその赤ちゃんの命は救われました。

そして、キンブロはその素晴らしい功績を称えられ、表彰されました。

バークレー郡保安官事務所は投稿で、「警察官は制服を着てパッジを付けたその瞬間、誰かにとって必要な存在になります」と述べました。