大紀元時報

全米で愛される司会者Mr.ロジャーズ 子どもに伝えたいことは?

2019年08月09日 12時37分

現代のアメリカおいて、子どもたちが触れるメディアには暴力や不道徳が溢れています。そういった中、ミスター・ロジャーズ(就学前の子供向け番組シリーズの「Mister Rogers' Neighborhood 」 〈1968-2001〉の人気司会者)はずっと子どもたちから愛される存在だったのです。

ミスター・ロジャーズは自ら製作に携わった大人気番組の中で、子どもたちに「もっと自分や仲間を受け入れよう」ということをずっと教えてきました。

彼の番組で育った子どもたちは、一人一人が特別な存在なんだということを番組を通して教わってきました。

いつも幼い子どもたちに自分が番組を通してどう映るのかということにすごく配慮していたミスター・ロジャーズ。毎日、番組では毎回世界中から送られてきたお手紙に回答するという時間が設けられていました。

ミスター・ロジャーズは毎回セットの中央に置かれている水槽の中の魚に餌をやることにしていました。あるとき、10歳の少女から質問が来ました。それは「なぜ毎日魚に餌をやるの?」という質問でした。その質問に対して「他の人や生き物を思いやる気持ちが大切だということをみんなに知ってもらいたかったからだよ」と答えました。色々なことを深く考えて番組制作に取り組んでいたのです。

「子どもたちは、この魚のように大人たちに育ててもらって、ご飯を食べさせてもらって生きていています。他の人を思いやる気持ちが大切だということを子どもたちに教えたかったんです」と彼は話してくれました。

長い間番組を担当しているのにも関わらず、彼は常に番組をよりよくしようと努めてきました。5歳のケイティという女の子からまた魚の餌やりについて質問が来たときです。彼は、餌のやり方を変えるべきだと感じました。

©Getty Images / Jason Merritt

「ミスター・ロジャーズへ。私はミスター・ロジャーズさんが魚に餌をあげているのが見れないから、餌をやっているときに何か大きい声で言ってほしいです。魚たちが心配だから」という内容の手紙でした。彼女は盲目だったのです。

その手紙を受け取った後、ミスター・ロジャーズはいつも「魚に餌をやっているよ」と言いながら、餌をやることにしました。ケイティのような目の見えない子どもたちも他の子どもたちと同じように番組参加できるようにしたのです。

ミスター・ロジャーズは、特別な支援が必要な子どもたちに常に配慮していました。彼は、「障害」という言葉を嫌っていました。彼にとって本当の意味の「障害」とは歩けない、目が見えないと言ったことではなく、自分の感情、喜びを表現できない、周りの人へ愛していると伝えられないことだと思っていました。

車椅子の少年を番組に招待したりもしました。その少年は堂々と車椅子の使い方や、自分の病気の症状などを話してくれました。そして二人は、番組のメッセージを込めた歌を一緒に歌いました。

私はあなたが好き
あなたが着ている服じゃなく、
あなたの髪型じゃなく、
あなたそのものが好き
今のありのままのあなた
本当のあなた

嬉しいことに2018年トムハンクス主演の映画「ア・ビューティフル・デイ・イン・ザ・ネイバーフッド」が公開されることになりました。

今も昔も変わらずずっとミスター・ロジャーズはみんなの人気者なのです。

(大紀元日本ウェブ編集部)

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