【紀元曙光】2020年11月28日

(前稿より続く)あなたは、どちらの勝利を望むか。
▼答えは明白なので、もはや質問ではない。小欄が今、日本国民にお伝えしたいことが、この一点に凝縮されていると言ってよい。日本人が旗幟を鮮明にすることの必要性を、小欄はこれまで何度も申し上げてきた。「他国の選挙には関心がない」では済まされない。これは日本の国運をかけた重大な選択なのだ。
▼映画『七人の侍』のワンシーンを思い出した。野武士との戦いを前にして、村を守る主体である農民のなかに結束を乱すものが出た。それを見た名優・志村喬演ずる島田勘兵衛が怒り、抜刀して一喝する。「己(おのれ)のみを考える者は、己をも滅ぼすのだ」。
▼日本人が、そのように自己中心的であるというのでは決してない。誰もが、このコロナ禍のなかで、懸命に働いて家族を守り、社会を支えようとしている。その間、特に飲食業や観光業の方々はどれほど血の涙を流したか知れないが、本当に日本人の忍耐強さは世界でも類を見ないといってよい。ただし、私たちは忘れてはならない。これは「中共ウイルス」がもたらした極めて理不尽な異常状態なのだ。現にウイルスは、日本人の意識を米大統領選挙から逸らそうとしているではないか。
▼バイデン氏も、アメリカ国内のウイルス感染の深刻化に乗じて、トランプ大統領にこんなことを言う。「現大統領が早く敗北を認めて権力移譲しなければ、感染状況はもっと悪くなる」。当然、中共ウイルスが彼を操っている。そこを看破しなければ、悪魔の思う壺にはまるのだ。
▼神の側に立つか、悪魔に魂を売るか。日本人は如何に。(次稿に続く)