大紀元時報

<心の琴線>角度を変えれば、世界が広がる

2021年03月07日 05時48分
Getty Images
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 ある日の午後の出来事だった。牧師は、翌日のミサのために必要なスピーチの原稿を書いていたが、傍らで末っ子の息子が騒いでいたため、全く集中することができなかった。仕方なく、牧師は近くにあった雑誌から世界地図のページを切り取り、さらにそのページを適当な大きさの紙切れにして箱の中に投げいれた。牧師は、「ばらばらになっている地図をちゃんとひとつに戻すことができたら、20円あげるよ」と息子に声をかけた。

 牧師は、きっと息子は午前中のほとんどの時間を、地図を元に戻すために費やすだろうと考えていた。しかし、息子は10分もたたないうちに、その地図を元に戻してしまった。驚いた牧師が、「どうやってこんなに早く地図を元に戻せたのか?」と尋ねると、息子は「簡単だよ、パパ。地図の裏側に人の写真があったんだ。僕はこの人を元に戻して、裏返ししただけ。この人を正しく戻せば、裏の世界地図も正しくなるでしょう」と説明した。

 牧師は微笑みながら、「明日のミサ用スピーチのタイトルは、これで決まった。『一人の人間が正しければ、彼の世界も正しい』だよ」と話し、息子に20円を渡した。

 私たちは、自分の世界、自分の生活を変えたければ、先ず自分自身を変えなければならない。自分自身の固定観念に左右された時、私たちは物事を見る角度が間違っていることさえ分からないし、私たちの世界も正しくならないだろう。固定観念の角度を少しでも変えれば、実は広々とした世界が私たちのすぐ側にあることを発見できるのだ。
 

 (翻訳編集・豊山)

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