「スポーツドリンクorお水。どっちがいい?」運動後の水分補給に適したものは

連日の猛暑ですね。夏が暑いのは当たり前のことですけど、「ちょっと涼しくならないかな」と思ってしまいます。
猛暑日には、滝のように汗が出て困るばかりでなく、適切に水分補給しないと、脱水症状や熱中症にもなりかねませんので、くれぐれもご注意を。

さて、そうした猛暑の日に加えて、運動したときに補給するべき水分の種類について、台湾の物理療養師である郭暁韵さんのお話をご紹介します。

暑い日にも、スポーツをしても、人は汗をかきます。そんな時には水分補給をしなければなりませんが、大切なことは「適時」「適量」であることです。

水分補給が少なすぎれば脱水状態に近づくことになりますし、多く飲みすぎても「水中毒」になって腎臓に負担をかけてしまいます。その時に飲める状況であるかどうかは分かりませんが、可能であれば運動の前、運動中、運動後の3回に分けて、少量ずつ水分補給するのがいいでしょう。

飲むものについても、日常の活動や軽い運動であれば、普通の水で十分です。台湾の場合は、生水が飲めない場合があるので一度沸かした「湯ざまし」ということになりますが、日本の水道水は安全ですから、そのまま飲んでもかまいません。

非常に汗をかいたり、ハードな運動をしたときには、水分とともに、ナトリウムなどのミネラルも失われていますし、体が糖分も要求していますので、市販のスポーツドリンクを飲むのがいいでしょう。特に、足の筋肉などが痙攣をしやすくなっていたら、筋肉疲労とともにナトリウムが不足しているサインですので、そうしたミネラルとエネルギーになる砂糖を補給できるスポーツドリンクが適しています。

市販のスポーツドリンクがないときは、ペットボトルに入れた水道水に「少量の砂糖」と「ごく少量の食塩」を加え、ボトルを振って混ぜます。代用スポーツドリンクの出来上がりです。

そういう意味で、特に運動していないときには、スポーツドリンクを飲むのはひかえたほうがいいでしょう。普通の水、またはお茶を飲んでください。

郭暁韵さんの説明によると、「運動を開始する2時間前に500cc。運動直前の15分前には300cc。運動中の15分ないし20分毎に300cc。運動後の2時間以内に700ccの水分を補給するのが良い」と言います。あくまでも、ご参考にしていただければと思います。

暦の上では立秋を過ぎました。

今は「残暑」ということですが、まだまだ日本の暑さは続きます。
どうぞお元気で、お過ごしください。

(翻訳編集・鳥飼聡)