あすのシェフさん

皮から手作り! 肉汁たっぷり、ニラの羽根つき焼き餃子

ニラを使った料理と言えば、ニラ餃子が有名です。ニラと豚のひき肉はまさに絶好の組み合わせで、その独特の香りが食欲をそそり、箸が止まりません。実はニラには食欲を刺激する成分があるのです。またニラには目に良いビタミンAも含まれており、そのほかビタミンB1が豊富に含まれている豚肉と組み合わせることで、疲労感を素早く和らげることができます。

中国では、ニラは「腸を洗う草」として知られており、便秘を防ぐことはもちろん、体内の毒を排除することもできます。しかし、何事も「やりすぎは逆効果」というように、特に持病を持っている方はほどほどに。

漢方では、ニラは中性脂肪を減らすだけでなく、貧血や動脈硬化の予防の効果も持つと言われており、また身体を暖める作用があるので、冷え性や生理痛のある女性にはお勧めです。

ニラ餃子の他にも、ニラ料理には、ニラと卵の炒め物や、ニラとレバーの炒め物などもあります。しかし、熱っぽかったり、妊婦、赤ちゃんに哺乳している女性は、医者の勧告に従って食べてくださいね。

今回は、手作りニラの羽根つき焼き餃子をご紹介したいと思います。羽根のパリパリ食感も香ばしい本格派餃子!!作っている様子を撮影した動画も見てくださいね。

 

ニラの焼き餃子

〈材料〉
豚ひき肉 200g
ニラ 200g
しょうが 15g
塩 小さじ1
砂糖 小さじ1/2
鶏ガラスープの素 小さじ1
オイスターソース 小さじ1
醤油 小さじ1
水 100cc
こしょう 少々
ゴマ油 50g
植物油 50g
片栗粉 5g

○餃子の皮
中力粉 250g
油 10g
水 125g

○羽根を作る水溶き粉
水 150cc
中力粉 10g
片栗粉 5g
酢 3cc

作り方

1、ニラはみじん切り。しょうがは細かい粒状に刻む。

2、ボウルに豚ひき肉を入れ、塩、砂糖、スープの素、オイスターソース、醤油、しょうがを加え、水100ccを少しずつ入れながら練るように混ぜる。肉に粘りが出てきたらニラを加え、ゴマ油を少しずつ入れながら、さらに混ぜる。

3、別のボウルに中力粉を入れ、油10gを混ぜる。水125ccを少しずつ加えて捏ね、生地をまとめて一つの塊にする。捏ねた生地を20分寝かす。

4、寝かせた生地をもう一度よく捏ね、30個分に分ける。円形に伸ばした皮で2の餡を包み、餃子の形にする。

5、フライパンに油を引き、餃子を丸く並べて中火で焼く。餃子に軽く焼き目がついたら水溶き粉(分量外の水150cc、中力粉10g、片栗粉5g、酢3ccで作っておく)を入れ、蓋をしてさらに焼く。

6、水分が蒸発したら蓋をとり、油を少々加えて弱火に。こんがりした焼き色がついたら完成。
 

ポイント

日本でもおなじみの焼き餃子。中国では「鍋貼」と言います。ちょっと面倒ですが、ご紹介したような細かい注意点にしたがって作ってみてください。本当に、プロの味になりますよ。皮の作り方、餡の包み方は動画をご参考に。食べる時は、お好みで酢や醤油を使って。一口ほうばると、具のおいしいスープがこぼれ出て、たまりません。

 

食材と調味料の提供元:

オーガニック クランデール 

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今日のシェフさんは…

李凱(り がい)

1968年、中国開封出身。1986年、開封市技工学校の調理専攻課程入学。88年、同校を卒業、開封市外事観光局所属のレストラン「開封礬楼御酒楼」で中国料理の調理師として従事。91年、中国国家が認定する「1級調理師」資格を取得。中国伝統の宮廷料理に精通しているほか、糸のように細い「龍須麺」や中国宮廷の点心など面点(小麦粉を主材料とする点心や麺)づくりを得意とする。2004年、「開封礬楼御酒楼」総料理長およびマネージャーを兼任。2004年10月に来日、港区赤坂の中華料理店「赤坂天府」で調理師のちに総料理長。2009年11月には、元総理の村山富市氏をふくむ小宴席を担当。中国宮廷料理をふるまい「今まで食べた中で、最もおいしい中華料理でした」との好評を得た。2011年より、新宿の台湾料理店「霞舫酒家」料理長。2016年より「健康中華 青」神保町店で料理長。2020年より中華料理店・新宿「味の初 蓮」で料理長、現在に至る。