古来より、洋の東西を問わず愛飲されてきたお茶は、体内の解毒や抗炎症、消化促進、肥満解消にまで効能をもつ、実に健康にかなった飲み物です(Shutterstock)

「お茶はこんなに神秘的」その健康効果を味わいましょう

古来より、洋の東西を問わず愛飲されてきたおは、体内の解毒や抗炎症、消化促進、肥満解消にまで効能をもつ、実に健康にかなった飲み物です。

薬用として利用された初期のお

歴史的に、古人が一番最初に喫したおは緑でした。
の「喫」には歯でかむ意味もありますので、あるいは新鮮な葉を噛むことからおの歴史は始まったのかもしれません。いずれにしても、日常の飲み物というより、薬用のための植物でした。

は発酵しないおであるため、ポリフェノールなどの健康物質が多く含まれています。現代の研究によると、ポリフェノールの中のカテキンは抗酸化力が強く、心臓血管を保護して、体脂肪率を低下させます。さらにカテキン解毒酵素を起動することができ、慢性炎症を緩和し、がん予防にも役立つとされています。

葉はまた、肝機能の改善と利尿作用があるため、有毒物質の排出を促して人体への損害を回避することに役立つのです。

中国の神話時代である、三皇五帝のころ。神農氏は、有益な植物であるか毒草であるかを確かめるため、自身でそれを噛んで試し、もしも毒草であったときはお解毒したと言います。

数千年の飲の歴史の中で、お解毒のほか、さまざまな病気の治療にも使われています。

漢方医学の古籍によると、は「頭目の清利、解毒、下痢止め」の効果があると言います。すなわちは、頭や目をはっきりさせ、元気を回復し、利尿作用と渋味によって小腸大腸の解熱や解毒に役立つというのです。

本草綱目』には、赤痢の治療にと生姜を処方することが記されています。
は、口腔を清潔にする効果もあるので、虫歯の予防にもなります。北宋を代表する詩人で、中国医学にも造詣の深かった蘇軾(そしょく)は、食事の後に、濃を淹れて口をゆすぐことを励行していました。これは現代人が認知しているの抗菌作用に合致する養生法と言えます。古代中国では、傷口を濃で洗うこともしました。
 

中国を代表する6種の

異なる製技術によって、6種類の代表的なが開発されました。
、紅、ウーロン、プーアル、黄、白です。発酵の程度により、以下の区分があります。

葉の発酵の程度は、緑が発酵なし、白が5~10%発酵、黄が15~20%、ウーロンが20~30%、プーアルが80%以上の発酵、紅が95~100%発酵です。

と白は、加工が少ないため多くの栄養分を残しますが、おのなかでは最も「寒性」のであるため、空腹時に飲むと胃にダメージを与えます。多く飲み過ぎても良くないので、緑と白は日常の保養用のおには適しません。

ただし七年間置いた後の白は、温和な性質の「老」に変わりますので、体の弱い人にも適します。緑やウーロンも、長年保存しておくと老になります。
は長い葉の加工過程を経た軽い発酵で、比較的「寒性」のおです。ウーロンは半発酵で、鉄のように青褐色で、別名青とも呼ばれます。緑の香りと紅のまろやかさを兼ねています。

プーアルと紅もマイルドなおです。プーアルは唯一のプロバイオティクスを含むおで、胃腸の消化を助け、免疫システムを守ります。紅は完全に発酵した後、ポリフェノールは90%以上減少しますが、おの渋みも大幅に低下しています。

さて、こうした葉それぞれの特性を生かして、日常よく飲むおの健康効果を最大限に引き出していきましょう。
 

それぞれの特性を知って、楽しみましょう

元気を回復して、頭をリフレッシュするには、緑やウーロンがいいでしょう。
体内の熱を冷ます、あるいは抗炎症のためには、多くの抗酸化成分が含まれている白や緑が適しています。

日常の養生には、体にマイルドな老(緑や白などの葉を数年保存して寝かせた)やプーアルが向いています。これらのおは、体に優しいので多く飲むことができますが、他の種類のおは適量を飲むに止めてください。

消化不良を改善するには、プーアルがいいでしょう。このの気が腸のなかに落ちると、食べ過ぎ、げっぷ、お腹が張るなどの症状が改善されます。同じく、ダイエット中の方にも、プーアルがおすすめです。冷たい緑は、胃痛を起こすことがありますので、ゆっくり少しずつ飲むようにしてください。

体を温めたい時は、熱い紅に生姜片を入れたジンジャーティーが最適です。
冬に向かうこれからの季節。それぞれの葉の特性を知って、おをもっと健康的に、楽しく飲みましょう。

(文・蘇冠米/翻訳編集・鳥飼聡)