董宇紅博士が語る「中国製ワクチン接種後どうなるか?」

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中国上海にある同済大学の研究チームはこのほど、世界的権威のある科学誌『ネイチャー』に所属する医学誌『細胞・発見(Cell Discovery)』に重要な論文を掲載し、注目を集めました。

中国製ワクチン「接種後に免疫力低下」

同論文によると、「中国製の新型コロナ不活化ワクチンを接種後、ウイルス感染と類似した病理変化が起こり、免疫力も低下することが明らかになった」と言います。

欧州のウイルス学の専門家であり、バイオテクノロジー会社の首席科学者である董宇紅博士は、この論文を詳しく分析した上で、「不活化ワクチンを打つ前と後には、もっと注意を払うべき体の変化指数がある」と警告します。

以下、大紀元による董博士への特別インタビューの内容です。
 

中国製不活化ワクチン接種後に起こる血糖、腎機能などの変化

研究員は、10数人の健康な被験者について、中国国薬北京生物製品研究所(Beijing Institute of Biological Products Co. Ltd )が開発した不活化ワクチンを接種する前と後で、体内の血糖、コレステロール、腎機能および免疫力などに発生した生理変化を観察しました。

その結果、被験者がワクチンを接種した後、いくつかの指標が新型コロナウイルス感染と似た異常な状況になることが分かったのです。
 

不活化ワクチン接種の前後には、5項目の生理学的機能について注意すべきである。(健康1+1/大紀元)

1、糖化ヘモグロビンの明らかな上昇
糖化ヘモグロビン(グリコヘモグロビン)は、過去3カ月間の平均血糖値を反映します。一時的に糖分を摂取したり、あるいは空腹になったとしても糖化ヘモグロビンの数値には影響しないため、人体の糖に対する耐性機能を正確に示します。

研究によると、不活化ワクチンを接種した後、被験者の糖化ヘモグロビンは7日目から上昇し始め、28日目にピークに達しました。上昇幅は13%でした。これは被験者の糖に対する耐性機能が低下したことを示すもので、健常者と糖尿病患者との中間的な位置にいるような状態です。

不活化ワクチンの接種後、糖化ヘモグロビンHbA1cが明らかに上昇している。(健康1+1/大紀元)

2、血中脂質の上昇
血中脂質に関しては、とくにコレステロールの問題が注目されていますが、不活化ワクチンの接種後、総コレステロールは7日目から約5%上昇しました。

コレステロール値が高すぎると、血管内で粥状動脈硬化(アテローム動脈硬化)、およびさまざまな心血管障害や脳血管障害を引き起こす可能性があります。

3、血中電解質の異常な低下
電解質(イオン)については、ワクチン接種後7日目から変化が始まりました。変化は90日目まで続き、数値は約5%低下しました。正常な状態であれば、体内の電解質もバランスが取れており、その濃度が高すぎたり低すぎたりはしません。

カリウムナトリウムの濃度がある程度低下すると、食欲が損なわれたり、嘔吐、疲労、筋力低下の症状が現れたりします。

4、腎機能の低下
人体の下水道のような働きをもつ腎臓は、体内の老廃物や毒素を透過して排出します。

腎臓が正常に機能するかどうかは GFR(糸球体濾過量)で評価します。数値が低いほど毒素の排出が遅くなり、腎機能が低下していることを示します。

正常なGFRは90~120 ml/minですが、被験者のGFRはワクチン接種後28日目から変化し始め、変化は90日間続きました。数値も115~100 ml/min前後と、10~15%低下していました。
 

不活化ワクチンを接種すると腎臓が損傷され、腎機能が低下することがあります。(健康1+1/大紀元)

5、血液凝固機能に見られる極端な変化
血液凝固機能の指標は内因性(活性化部分トロンボプラスチン時間、 APTT)と外因性(プロトロンビン時間、 PT)に分類され、いずれも数値が大きくなるほど、凝固に必要な時間が長くなる、つまり、凝血機能が低下していることを意味します。

不活化ワクチンを接種した被験者では、凝固指標が7~28日目から変化し始め、少なくとも42日間持続しました。これは凝固機能の低下があったことを示しています。

そのため、もしも自身が出血しやすい体質(鼻血、歯肉出血、皮下出血など)であれば、中国製ワクチンおよび同類の不活化ワクチンの接種は十分慎重にすべきです。

一方、接種後7日目からプロトロンビン時間が短縮したことは注目に値します。これは、接種からそれまでの期間内に、血液凝固が突然亢進することを意味しています。言い換えれば、凝固機能には極端に変化する傾向があって、始めは強くなりすぎ、後で弱くなりすぎるということです。

したがって、凝固機能が亢進している間は、狭心症、脳血管障害、深部静脈血栓など、主として血栓によって発生する各種の疾病に、特に注意を払う必要があります。

これら5つの指標は、健常者では許容範囲内の変動であったとしても、すでに糖尿病や高脂血症など関連する基礎疾患を有する患者は、十分に注意し、発症を予防する必要があります。
 

不活化ワクチン接種は「逆効果を招くか?」

ワクチン接種者でありながら免疫不全が起きているとすれば、それは逆効果と言うべきかもしれません。

不活化ワクチン接種後、被験者の免疫力に、以下のような「異常な変化」が見られました。

1、投与3カ月後、抗体数は減少した
被験者を二つのグループに分け、一つは14日間の間隔で同じワクチンの2回目を接種し、もう一つのグループには28日間の間隔で2回目を接種しました。

接種後、IgMやIgGなどのウイルス抗体が現れるようになりましたが、 3カ月後にはいずれのグループでも抗体数は減少し、抗体の検出陽性率はそれぞれ25%と50%にまで低下しました。

米国の医学誌『ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン』によると、モデルナ製ワクチン接種後3カ月間に得られた抗体は、その間にピークとなった時点での抗体数と大きな差はないとしています。

一方、中国製の不活化ワクチンを接種した上海同済大学の実験では、抗体が減少するのが驚くほど早かったのです。

同済大学研究チームの論文によると、当該の中国国薬北京生物製品研究所が開発したワクチン「衆愛可維」を接種した場合、被験者内で産生される抗体の量は、新型コロナウイルスの自然感染者の10分の1に過ぎなかったと指摘しています。

 

中国製不活化ワクチンを接種した被験者は3カ月後、抗体が異常に減少した。(健康1+1/大紀元)
中国製不活化ワクチンの接種によって産生される抗体の量は、自然感染からの回復後に得られる抗体に比べて、明らかに少ない。(健康1+1/大紀元)

2、免疫細胞数は「四降一昇」
研究者らは、免疫細胞であるT細胞と単球(白血球の一種)の数の変化も詳しく調べました。

中国製不活化ワクチン接種後、被験者の免疫細胞の数に「四降一昇」という状況が現れました。これは新型コロナウイルスに自然感染した患者の、体内の免疫細胞の変化と非常に似たものとなりました。

「四降」とは、 CD4+調節性T細胞、キラーT細胞、GD-T細胞、活性化キラーT細胞など4つのサブタイプT細胞の減少を指します。

これらのT細胞は免疫系のウイルス対策に重要な役割を果たしているため、T細胞の数が減少することは、ウイルスに対抗する力が弱まることを意味している可能性があります。

「一升」とは、古典的な単球数の上昇です。この細胞が増えることは、ワクチン接種後に開始される「ウイルスに対抗する反応」の主要なプレイヤーであることを示唆しています。
 

不活化ワクチンでは、 COVID-19 患者と同様に免疫細胞が「四降一昇」する。(健康1+1/大紀元)

3、体の炎症およびインターフェロンの調節能力の低下
同済大学研究チームの論文では、ワクチン接種前と接種から28日後に採血した被験者の血液について、血液中の免疫細胞(PBMC)を分離し、それぞれの細胞の遺伝子を分析した結果、18万8千件以上の細胞遺伝子関連の資料が得られたことも述べています。

そのなかで、細胞における炎症反応を促進する遺伝子レベルは、-0.06から0.03へと上昇することが分かりました。

健常者の数値がマイナスというのは、体内に炎症がないことを意味しています。この数値が上昇してプラスに転じているということは、体に炎症が起きている、つまり「異常がある状態」ということになります。

ワクチン接種後に、なぜさまざまな不快症状が出るのか。その解明の糸口の一つになるかもしれません。

不活化ワクチンは遺伝子レベルの変化を促進し、炎症反応の遺伝子レベルを上昇させる。(健康1+1/大紀元)

そのほかにも研究者は、いくつかのインターフェロンおよび関連する調節遺伝子レベルの変化も発見しました。

インターフェロンの体内での働きは、ウイルスの自己増殖を止めることです。
被験者のI型インターフェロン遺伝子レベルは、従来の0.75から-0.03に低下していました。これは細胞の、インターフェロンを作る能力が低下していることを示しています。

このような変化は、ワクチンを接種した人でもウイルスに感染したり、副作用が出る人がいる理由を説明できるかもしれません。

同済大学の研究者は、糖尿病、電解質不均衡、腎障害、血液凝固障害などの基礎疾患がある人は、これらのワクチンを接種する際に、細心の注意を払うべきだとアドバイスしています。

(口述・董宇紅/翻訳編集・鳥飼聡)