オランダと同じ面積!火星のグランドキャニオンに大量の水が発見

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欧州宇宙機関(ESA)科学者たちが、火星のグランドキャニオンに大量の水を発見しました。 これは、ESAの探査機による最新の発見です。

火星のグランドキャニオンとは、火星赤道の南に平行に位置するマリネリス峡谷のことで、火星最大の峡谷であるだけでなく、太陽系で最大・最長の峡谷でもあります。 地球上のアメリカのグランドキャニオンと比較すると、長さは10倍、深さは5倍、幅は20倍もあるそうです。

ESAとロシア連邦宇宙局(ロスコスモス)の共同プロジェクトである「エクソマーズ」の周回機「微量ガス探査オービター」は、大気中から火星表面下1mの深さまで水素の存在を検出することができる装置です。

火星の水についてわかっていることは、火星の南北両極に位置し、氷として存在することです。 マリネリス峡谷は、火星の赤道のすぐ南に位置し、水が凍った状態を維持するのに十分な地表温度条件がない場所です。

研究者は、2018年5月から今年2月にかけてエクソマーズが取得したデータを分析した結果、新たな発見をしました。 これまで、他の周回探査機では、火星表面下の塵に含まれる少量の水しか検出されませんでした。

主要な研究者のイゴール・ミトロファノフ氏は次のように述べています。「我々は、巨大なマリネリス峡谷の中に、異常に大量の水を発見しました」と、研究代表者のミトロファノフ氏は述べています。 「発見された水素は水分子の形で存在しており、この地域で地表に近い物質に含まれる水の量は40%に達すると推測しています」
 
ESAのプレスリリースによると、「この水の豊富な地域は、オランダと同じ大きさです」

マリネリス峡谷の中心部は、私たちが予想していたよりもはるかに水が豊富に含まれていることを発見しました。「ここは地球上の永久凍土とよく似ており、低温のため水が乾燥した土壌の下に氷として存在している」と共同研究者のアレクセイ・マラホフ氏は言います。

しかし、火星の赤道は気温が高いこともあり、水資源を循環させたり、継続的に補給したりする何らかの仕組みがあるはずだと研究者は考えています。 もう一人の研究者であるハカン・スヴェダム氏は、「今回の発見は驚くべきものです。これは最初の一歩にすぎません。水がどのような形をしているのかを調べるためには、もっと多くの観測が必要です」と述べています。

これは重要な発見です。 この地域は、今後火星に着陸する人類にとって興味深い特徴があり、他の地域よりも水資源を容易に利用することができるのです。

この研究成果は、11月19日付の惑星科学誌「イカロス(Icarus)」に掲載されました。

(翻訳 源正悟)