「白い大根を食べましょう」抗がんや美容効果もあります

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大根といえば、もちろん中国や台湾でもよく食べられているのですが、日本でもおなじみの野菜です。
台湾の大紀元に「健康に良い日本式の大根の食べ方」が紹介されていましたので、その中国語記事にしたがってご紹介しましょう。

大根といえば日本の「おでん

大根は安くて品質が良く、健康効果も高い野菜です。各種の栄養補助食品が目を引く現代では、経済的な「天然サプリメント」と言えるでしょう。

日本人の食卓には、ほとんど毎食、大根をつかった漬物の沢庵(たくあん)やぬか漬けが乗ります。日本の「おでん」には、大根が必ず入ります。

中国でも「冬に大根、夏に生姜を食べれば、医者に薬を処方してもらう必要はない」という言葉が民間に伝わっているように、大根のもつ「医食同源」の効果は広く認められています。

大根 100 g当たりの水分量は94.6 gですので、大部分が水であることが分かります。そのため量だけを見ると、大根は栄養が少ないように感じるかもしれません。

しかし現代の研究では、大根には体に必要な各種の栄養成分が含まれており、抗がん、消化促進、ダイエット美容などの効果があることが明らかになっています。

大根の5つの典型的な栄養成分

日本の厚生労働省の資料によると、大根を食べると以下の5種類の典型的な栄養素が摂取できるとされています。

1、イソチオシアネート
大根に含まれる辛味のイソチオシアネートは、強力で持続的な抗酸化剤です。強い抗菌作用で食中毒を防止するとともに、血栓の予防、抗がん作用、抗腫瘍作用を有します。

2、消化酵素
大根には、でんぷんを分解するアミラーゼ、タンパク質を分解するプロテアーゼ、脂質を分解するリパーゼの3種類の消化酵素が含まれています。例えば、デンプンを分解して食物の消化を促すことで、胸やけなどの不快感を除くことができます。

3、ビタミンC
大根にはビタミンCが豊富に含まれており、老化や免疫機能の低下を抑える抗酸化作用があります。ビタミンCはコラーゲンを合成する重要な成分ですので、肌の健康を維持するためにも必要な成分です。

4、カリウム
カリウムは体内の余分な塩分を取り除き、腫れを防ぎ、血圧を下げる働きがあります。

5、食物繊維
食物繊維は便通をよくし、血糖を安定させて糖尿病をコントロールします。また、血中コレステロールのレベルを下げます。

100gの大根には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がそれぞれ0.9gと0.5g含まれています。通常、人間の体はこの2つの食物繊維を2:1の割合で摂取していますので、ダイコンは食物繊維バランスの良い食材と考えられています。
 

日本の名物「おでん」は大根を一緒に煮ます。(Shutterstock)

大根をつかった養生法

大根は生でも、加熱しても食べられますし、調理法も様々です。牛肉と合わせて煮込んでも良いし、味噌をつけて生で食べてもいいでしょう。以下の4つは、大根をメインにした一般的な養生法です。

1、「皮付き」「生で食べる」と栄養が完全に摂れます
大根の表皮には、中心部の約2倍のビタミンCが含まれています。

そのため、十分に洗って、できるだけ皮も一緒に食べることが薦められます。また、大根は腰から上の、葉に近い部分ほど甘みが多いため、生で食べるのは上半分のほうが適しています。

大根の消化酵素は熱で流失しやすく、カリウムも水溶性であるため、生食したほうがこれらの栄養を効率よく摂取できます。ただし、大根には消化酵素が豊富に含まれているため、空腹時に生で食べることは、胃に不快感が出るので避けてください。

大根は皮付きのまま、生で食べたほうが栄養をよく摂れます。(Shutterstock)

2、日本の代表的な食べ方は「大根おろし」
大根に含まれる辛味成分のイソチオシアン酸塩は、血栓予防や殺菌作用のある有益な成分ですが、大根の細胞が破壊された後にできるので「大根おろし」にして食べると効果的です。

大根おろしは、日本食によく合う食べ方の一つです。大根おろしに適量の柚子酢と醤油を加え、焼肉や鍋もの、しゃぶしゃぶのたれの一つとして使うと、脂っこさを解消して消化を助けることができます。

3、干すと栄養が倍増します
日本では、大根を干して食べることもよくあります。大根を細く切って干した具材を「切干し大根」と呼びます。

生の大根100gのカルシウム含有量は24ミリグラムですが、同じ重さの切り干し大根のカルシウムは60ミリグラムで、前者の2.5倍に相当します。また切り干し大根は、生大根の2.6倍もの食物繊維を含んでいます。
 

切り干し大根をつかった煮物の一例。日本の定番料理です。(Shutterstock)

4、「大根の葉」も食べてください
根菜である大根の葉には、根の部分よりビタミンCが多く、根にはないビタミンAやベータカロチンなどが多く含まれています。

大根は、必ず葉つきのものを購入し、葉の部分もぜひ調理に活用してください。実際、大根の葉にはビタミンB1、B2、カルシウム、ナトリウム、リン葉酸などの成分が含まれていて、栄養が豊富です。

なお、大根の葉に豊富なベータカロチンやビタミンA、カリウムは脂溶性なので、油で軽く炒めて食べるのに適しています。

「少し注意したほうがいい人」もいます

大根は、全ての人が食べるのに適しているわけではありません。

台湾の漢方医師・鄧正梁氏によると、「大根は冷涼な野菜であるため、陰盛・偏寒体質、脾胃虚寒の人は、あまり多く食べないほうが良い」と言います。

胃潰瘍や十二指腸潰瘍、慢性胃炎のある人、切迫流産、子宮脱などの経験があるような虚寒病の患者は、大根を全く食べられないわけではありませんが、少なめにしたほうが良い場合があります。

なお、現在薬を飲んでいる人は、担当の医師に、大根を食べるのがいいかどうか一度相談してみてください。

(文・蔡雅/翻訳編集・鳥飼聡)