「便秘を放置してはいけません」大腸がんリスクを高めます

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昔に比べて、デスクワーク中心で運動量が減った現代人は、便秘に悩まされる人も少なくありません。

便秘になりがちな現代人

そもそも便秘には、どんな症状があり、その原因は何でしょうか。
便秘とは、一種の排便困難のことです。排便回数が減り、1週間に3回以下になると便が硬く、乾燥したようになります。

そのため、排便に長い時間と労力を要するようになります。それは患者にとっては、かえって苦痛の大きい時間にもなります。

さらには、1回の排便の後にも、十分に排出できない残便感があります。また、ひどい場合には肛門直腸閉塞を起こして、医療機関で摘便を伴う処置が必要になる場合もあります。

便秘を招く原因は複数ありますが、第一は、トイレに行くのが億劫になってしまうことです。

最初は便意があったのですが、そのまま我慢して引きずってしまい、しばらくすると腸のなかで便が硬くなってしまいます。これが度重なると重度の便秘になって、最後には何キロもの便が腸内にたまってしまいます。

漢方医学では、「脾胃(脾臓と胃)」が弱い人は便秘になりやすいと言われています。
そのような人は腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱いので、そのぶん便意信号が明確に出にくくなっているのです。

水分摂取が少ないことも便秘の原因の1つです。水分は便を適度に柔らかくしますので、水を飲む量が少ないと必然的に便が硬くなります。

さらに、食事から摂取する食物繊維が不足していては、今夜の料理の作りがいくら凝っていても、便秘を解消することはできません。

 

毒素をためると「がん」を招く

便秘によって固くなった便は、裂肛(切れ痔)を誘発します。

これは排便時に強烈な痛みをともなうばかりでなく、排便に恐怖を感じるようになり、また裂肛部分に治癒する時間を与えないため、長引いて悪化することが多くなります。

体に不要な老廃物である便が腸内に長く滞留すると、そこで毒素をたくさん出してしまいます。

これらの毒素は体内に再吸収され、皮膚のつやが失われ、シミやにきびができやすくなります。便秘はまた、直腸炎を引き起こし、深刻な場合は直腸がん(大腸がん)の要因にもなるのです。

温かいお湯を飲んでください

便秘に解消するために、家庭では火麻仁、柏子仁、松子仁、郁李仁など、腸を潤し便通を良くする作用のある漢方薬を用意して、試してみると良いでしょう。

漢方薬を煮出したお湯の中に、スプーン1杯の蜂蜜を入れると飲みやすく、栄養もあって便秘を解消することができるので、一挙三得になります。

また、1日に1~2回はケツメイシ決明子)のお湯を飲むと、血中脂肪を下げて腸内をきれいにし、同時にダイエットも達成できます。

最後に、便秘の人は必ず適度な運動をしなければなりません。運動は筋骨を伸ばし、胃腸の動きを活発にするからです。

また、繰り返しますが、水分補給を十分にすることによって便を柔らかくし、体内の毒素を効率よく排出するようにしてください。飲む水は、冷水や市販の飲料ではなく、飲みやすい温度のお湯が適しています。

(文・鄧正梁/翻訳編集・鳥飼聡)