臨死体験

瀕死の重傷を負ったが生まれ変わり損ねた男性の話

ハジムと名乗る男性は、戦場で激しい砲撃を受け、出血多量で意識を失った。彼は 死の間際に異次元に行った。 神が新しい体を与えて記憶を消し、生まれ変わりを手配したかに見えた。

ハジムは2018年に臨死体験研究財団のホームページで臨死体験を公開した。
ハジムは、砂漠での戦闘で、自分の部隊が敵の激しい攻撃にさらされたことを書いている。 彼の体は多数の爆弾の破片が突き刺さり、足からは大量に出血していた。
戦闘が激しかったため、すぐに怪我の手当てをすることができなかったが、 約2時間後、近くの病院へ搬送された。

出血多量で意識不明となり、生死をさまよっていた彼が最後に覚えていたのは、手術室に運ばれていく自分を取り囲む医師たちの姿だった。

しばらくしてハジムは、突然異次元にいることに気づいた。 そこは初めて見る不思議な場所だった。 そこは真空のような場所で、その下にはピンクの雲が広がっていた。 

そこには超高層ビルがそびえ立っており、その上空で巨大な金属の円が回転し、2人の神が話していて、一人の神はもう一人の神に「彼の記憶を消し、新しい肉体を用意せよ」と命じていた。それはまるで生まれ変わりの手配のようだった。

ハジムは巨大な金属の輪の中に入れられ、輪が回り始めた。 彼の記憶は少しずつ薄れていき、自分の名前も、自分が誰なのかも、どこにいるのかも、すべて忘れてしまった。

しかしその時、突然、命令を下した神が何かを思い出したのか、「彼にはまだやることがあるから、世間に帰らせよう」と言った。

ハジムはその後、長く暗いトンネルに入り、光やエネルギーのように光速よりも速いスピードで移動した。そして、トンネルの先に着くと、巨大な白い光が見え、それに触れると心地よさを感じた。

そして、目が覚めたら病室だった。 医師は、「奇跡的に生き返った」と驚いた。 

(翻訳・里見雨禾)