【時事ノイズカット】中共の台湾侵攻が難しい7つの原因
時事ノイズカット
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河原昌義

1.台湾侵攻軍は50万~200万人必要

2.台湾海峡は簡単には渡れない

3.上陸作戦の成功は難しい

4.台湾の指揮系統と空軍は準備万全

5.小さい火力で大きな目標を打撃「ヤマアラシ作戦」

6.中共の劣勢と台湾の優勢

7.台湾の盟友「アメリカと日本」

 

世界第2位の軍事強国と言われるロシアがウクライナに侵攻し、開戦当初は即決の「電撃戦」と予想され、ウクライナは戦わずに降伏する可能性があると思われましたが、結果的に、ロシア軍は大量の将兵を失い、戦況は行き詰まっています。それでは中国共産党が台湾に侵攻した場合の結末は一体どうなるのでしょうか?

昨年、ロイター通信は、中共の台湾侵攻に関して、6つのシナリオに分けて分析しました。6つとは、馬祖封鎖、金門侵攻、周辺封鎖、全面封鎖、空中およびミサイル作戦、全面侵略の6つです。最初の5つのシナリオでは、台湾に自らの主権と自由を放棄させることはできそうもないので、中共が台湾を降伏させるには、最後のシナリオである「全面侵略」という道しか残っていません。しかし、今まで、中共が「台湾攻略」と叫び続けてきたことは、あくまでも脅しと世論作りのためです。詳しく分析すれば、たとえ米軍が参戦せず、台湾軍自らの防衛だけでも、中共が全面的な台湾侵略に成功する可能性は低いでしょう。

米国ワシントンDCのシンクタンク「プロジェクト2049研究所」の研究員であるイアン・イーストン氏は、中国共産党の軍隊内部で出回っている台湾攻略の戦略文書や、台湾軍の台湾防衛に関する資料などをよく研究しています。2017年には 「中国共産党の台湾攻略大解読」という報告書を出版しました。この報告書について、米国のキャンベル国務次官補は台湾海峡問題を理解する上での「必読の書」であると称賛しました。2021年には新たな報告書『敵対する港:台湾の港と中共軍の侵入計画』を発表しました。今日は主にイアン・イーストン氏の二つ報告書を参考にし、また衛星テレビ局アルジャジーラ英語チャンネルの軍事記者アレックス・ガトプロス氏が4月初めに発表した長文の分析を補足として、その他いくつかの外国メディアの観察を参考に、総合的に分析したいと思います。

 

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