【遠見快評】何が起きたのか?ウクライナをめぐる中共の外交姿勢が豹変
遠見快評
遠見快評
唐靖遠

第2段階に入ったウクライナ戦争の戦況は膠着状態にある中、この戦争に対する中共の態度に突然の大変化が見られ始めています。
中共のメディアは3日、ウクライナのゼレンスキー大統領を「肯定的」に報道した珍しい記事を掲載しました。珍しいと言ったのは、記事の中で、戦争勃発以来、中共官製メディアとして「初」と言える表現が複数見られたからです。例えば、比較的「中立的な」表現を用いながら、「初めて」ゼレンスキー氏が開戦以来、いかに地下壕からその指導力を発揮して来たのかについて報道し、「初めて」ウクライナに対する国際的な力強い支持を肯定的に報道し、そして「初めて」この戦争をロシアによる「侵略」と表現し、さらには「初めて」ブチャでの虐殺を「虐殺」と呼びました。

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