根菜類の魅力に注目「サツマイモの苗を植えてみようかな?」

サツマイモなどの根菜類は、種類も多く、様々な国の食文化のなかで主食として利用されてきました。

ここでは、多くのレシピに載っているおなじみの根菜をご紹介します。

そして、野菜作り初心者の皆さんが「自分も植えて作ってみよう」と思って、今日から忙しくなっていただけたら幸いです。

1、サツマイモ
サツマイモは寒さに強く、比較的育てやすいので初心者には最適です。

お近くの雑貨店や園芸店、ホームセンター、あるいはオンラインで種苗を購入することができます。種芋を土に植えておいても自然に種苗が伸びてきますので、適度に伸びたら種苗を切って「水平植え」にします。

サツマイモは、英語でスイートポテトと呼ばれるほど甘味の強い根菜ですが、血糖値の上昇度合いを示すグリセミック指数は55なので比較的低く、砂糖のように血糖値を急上昇させる心配はありません。

サツマイモにはビタミンA、B 5、C、カリウムのほか、各種の抗酸化成分が豊富に含まれています。

2、ニンジン
ニンジンは世界で最も人気のある根菜の一つであるだけでなく、最も健康的な野菜の一つでもあります。

搾ってジュースにしても、スムージーにしても、生で食べても、油で炒めても、蒸して食べてもいいでしょう。ニンジンに含まれるカロテノイドという抗酸化物質が、あの鮮やかなオレンジ色を出しています。

眼科の専門誌に発表された研究によると、食物からカロテノイドを摂取することは、加齢に伴う黄斑部の変性を予防あるいは軽減する上で、重要な役割を果たす可能性があると言います。加齢による黄斑部変性は、視力低下の主な原因にもなっています。

3、カブ
カブは、その呼び名のほかに、江戸時代の日本では扁蘿蔔(へんふらく)つまり「平たい大根」と漢字で表記されていました。カブも大根も、同じアブラナ科の野菜です。

カブは独特の味がして、栄養も豊富です。カブを食べるとビタミンA、C、カリウム、マンガン、カルシウム、食物繊維、ビタミンB 6などを摂取することができます。

カブの緑葉も栄養があっておいしいので、ぜひ利用してください。
自分でカブを育てる利点の1つは、実の収穫までの間に、何回も緑葉を収穫できることです。

 

カブは独特の味がして、栄養も豊富です。(Shutterstock)

 

4、ニンニク
ニンニクも、東西の多くの国で人気があります。
前菜やスープ、副菜からメインディッシュまで、様々な料理の味を引き立て、良い風味をつけるために利用されています。

ニンニクは家庭菜園でも手軽に作れる根菜です。お店で購入するニンニクは、鮮度を保つために化学的な処理がされている場合があるので、自家製ニンニクを食卓に乗せるのは良い選択です。

ニンニクには、マンガン、ビタミンB6、ビタミンCなど、体に必要な栄養素が含まれています。また、ニンニクのもつ薬効は主にアリシンによるものです。アリシンは、ニンニクを細かく刻んだり、つぶしたりすると活性化する物質です。

5、ビート
ビートは生命力の強い根菜で、赤、鮮やかな紫、オレンジなどの美しい色をしています。

ビートは栄養豊富であるとともに、食卓の料理に魅力的な甘さと彩りを添えます。それは同時に、あなたとあなたのご家族に多くの幸せをもたらしてくれます。

(翻訳編集・鳥飼聡)

Ian Kane