台湾でも人気の春菊サラダ「栄養豊富で老化防止にもお薦めです」

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日本の鍋物に欠かせない春菊(シュンギク)は、初夏と秋の年2回が旬です。
 

春菊は優れた「万能野菜」

この春菊は、中国語では「茼蒿(トンハオ)」と呼ばれ、台湾や中国でも昔からよく食べられてきました。

ただし、中華料理では炒め物にするのが普通で、春菊を寄せ鍋の具材にするのは近年人気となった日本食の影響によるものと考えられます。

ちなみに、同じ種類の植物は欧米にもあるのですが、それらは食用ではなく、主として花を楽しむ観賞用として栽培されています。ただし、こちらも近年は日本食の影響で、スープに入れて「食用にする」ということも行われているそうです。

春菊は栄養豊富で、利用価値の高い野菜です。

体に有益なβカロテンと多種のミネラル物質が豊富なだけでなく、独特な香りを生み出すαピネンやペリルアルデヒドなどの成分も含まれており、殺菌と抗炎症、胃腸の消化を促進する効果を有します。また春菊には神経をリラックスさせ、咳を鎮め、睡眠を促進する効果もあります。

春菊は、日本ではよく鍋に入れたり、天ぷらの種にしますが、新鮮なものならばサラダにして生で食べるのもお薦めです。
 

老化防止に春菊はお薦めです

春菊を食べることで得られるアンチエイジング(老化防止)および健康効果を引き出す成分には、以下のようなものがあります。

1、ビタミンA
春菊100gあたりβカロテンが約4500マイクログラム含まれています。
βカロテンは、必要に応じて体内でビタミンAに変換され、抗酸化およびアンチエイジング効果を発揮します。

それらは、粘膜の損傷を修復し、肌荒れを防ぎ、免疫力を高めるとともに、動脈硬化や各種がんなどの生活習慣に関連する疾病の予防に有効です。

2、ビタミンC
春菊に豊富に含まれるビタミンCは、肌を美しくし、風邪を予防します。

春菊100 gあたりビタミンCが約19 mg含まれています。ビタミンCは抗酸化作用に加えて、しわ予防や美容、傷や炎症の治癒を促す効果もあります。さらに適切なビタミンC補給は、風邪の予防にも役立ちます。

3、ビタミンK
春菊に含まれるビタミンKは100gあたり約250mgです。

ビタミンKはビタミンDと一緒に摂取することで、カルシウムの吸収を促進します。また、傷口の止血、傷の癒合を促す働きもあります。

4、カルシウム
春菊100gあたり約120 mgのカルシウムが含まれています。

カルシウムは骨や歯の健康に不可欠であるだけでなく、筋肉の活力を高め、骨粗しょう症を予防し、神経の興奮を抑えて精神を安定させる効果があります。

カルシウムは吸収されにくい栄養素であるため、ビタミンDと一緒に摂ると吸収率が上がります。

5、香り成分
春菊には、他の葉野菜にはない独特の香りがあります。

その香りは、春菊に含まれるαピネンとペリルアルデヒドという成分から発せられます。研究によると、αピネンは質の良い睡眠を得られるとともに、強力な殺菌効果もあります。

またぺリルアルデヒドには、殺菌によって食中毒を予防し、胃腸を保護して消化を促すなどの効果があります。

 

栄養豊富な春菊は、定番である鍋物の具材のほか、新鮮なものはサラダにすることもできます。(Shutterstock)

 

香りが苦手な人は「油で調理」を

そのほか、春菊にはビタミンB、食物繊維カリウム、鉄などの成分が含まれており、これらはいずれも体に欠かせない栄養素です。

独特の香りがある春菊は、個人の好みによって調理方法を変えることもできます。

春菊に含まれるβカロテンは脂溶性であるため、油で調理したり、油脂を含む肉や魚と一緒に摂取することで、栄養の吸収率が良くなります。また、春菊を油で調理することで独特の香りが弱まるので、あの香りが苦手な人にも食べやすくなります。

実は、春菊はアルカリ分が少なめなので、新鮮であれば生食にも適した野菜なのです。

ビタミンB 1、B 2、ビタミンC、および葉酸は水溶性であるため、これらの栄養素はサラダなどにして摂取したほうが吸収率は良いと言えます。

春菊がおいしくなる初夏。冬の鍋物以外の料理にも、ぜひお試しください。

 

春菊は、日本料理の「すき焼き」でも定番の具材です。(Shutterstock)

 

(文・蔡雅/翻訳編集・鳥飼聡)

蔡雅