退職前に億万長者になるには  節約の9つのヒント

20代のうちは、定年後の生活などは遥か遠い夢のように思えるかもしれません。しかし、若いうちから貯蓄を始めれば、老後は余裕のある豊かなものになるでしょう。統計によると、20代で老後の生活の貯蓄を始めるアメリカ人はわずか39%しかいません。

ここでは、長期的にこれを実現するための方法を紹介します。

賢く使い、積極的に貯める

25歳のときから老後のために毎月100ドルを貯蓄した場合、10年後には貯め始めた時の2倍以上の金額になります。

生活は毎月の予算内でまかない、支出を極力減らします。毎月、給料の一部を少しずつでも積み立てることにより、生涯にわたって貯蓄する習慣を身につけることができます。できるところから始めれば、退職する頃には億万長者になっているでしょう。

借金を返済する

毎月の借金の返済は、老後のための貯蓄をする上で大きな障害になります。車のローンの支払いやクレジットカードの支払いが、毎月の退職金になると想像してみてください。

毎月の余剰金を銀行に入れる前に、すべての借金を完済してください。そうすれば、追加で支払う金利を節約でき、将来、退職金口座に思っても見ない金額を貯めることができます。一度借金をしたら、この「借金のない状態」を維持することが大切です。

資産の分散化

老後資金を貯め始めたら、その資金をどのように運用すれば、自分にとって価値が上がり続けるかを考える必要があります。資産を分散させることが重要で、1つの投資に全財産をつぎ込まないようにしましょう。

分散投資は、複数の種類の資産に資金を分散させることで、1つの投資のリスクを最小限に抑えることができます。そうすれば、ある市場が崩壊しても、老後資金を一挙に失うことはないでしょう。

雇用主のマッチング拠出を利用する

もし、あなたの雇用主がマッチングファンドやいかなる形の年金も提供しないのであれば、より手厚い福利厚生のある企業への転職を検討すべきです。

投資ポートフォリオのモニタリング

株式市場の上下を逐一監視したりするような過度のストレスは避けたいですが、定期的にポートフォリオを評価し、価値を高めるために有効に確認することは賢明でしょう。

少なくとも年に一度はポートフォリオのパフォーマンスを見直し、不採算資産から資金を取り除き、その結果に基づいて資金を再配分し、100万米ドルに増やすという長期目標を達成しましょう。

不測の事態に備える

人生の緊急事態に備えなければ、いつかは退職金口座から資金を引き出したくなるかもしれません。万が一に備え、別途、生活資金を用意しておくとよいでしょう。デイブ・ラムゼー氏は、3ヶ月から6ヶ月分の給料を資金として別に準備することを勧めています。

老後のためにできるだけ多くのお金を貯めることが目標の場合、緊急資金にお金を入れることは直感に反すると思われるかもしれません。しかし、そうすることで、もし人生に何らかのトラブルが来たときに、老後資金を取り崩すことを避けることができます。

お小遣いも節約

投資アプリの中には、取引ごとに切り上げて、そのおつりを投資口座に入金できるものもあります。このような小さな金額はすぐに積み重なり、毎月の退職金にも少し貢献できます。特に、今後40年ほどの長い期間を考えた場合、少しずつでも積み重ねることが大切です。

収入の増加に合わせて貯蓄を増やす

老後のための貯蓄を始めると、最初は比較的少額しか貯められないかもしれません。給与が上がれば、拠出額も増えるはずです。収入の5%以上、半分以下をリタイアメント・ポートフォリオに投入することを目標にしましょう。

投資のプロに相談する

最後に、たとえネットや本で必要なアドバイスがすべて得られるとしても、投資顧問と直接会って話をするのが一番です。お客様それぞれの状況に応じて提案します。一般的に、投資顧問は年間投資額の1%から2%の手数料を請求します。しかし、あなたが億万長者のリタイアという目標に向かって正しい道を歩んでいるかどうかを知るには、料金を支払う価値があります。

時間が経つのは早いので、老後のために早めに貯蓄を

老後のための貯蓄は、20代で一番やりたくないことかもしれませんが、今すぐ始めましょう。40代、50代になってから貯蓄を始めても、定年後に億万長者になる夢は実現しないかもしれません。

(翻訳・呉 思楠)