グルテンが肌荒れの最大の原因なのか? 実は一番最初に断つべきものは…(2)

やみくもにグルテンを断つと、こんなリスクがあるかもしれません

グルテンを断つ場合、2つの問題があります。

1.グルテンフリーの食品には、人工的な添加物が含まれていることがあります。

グルテンフリーの加工食品の多くは、小麦粉を他のグルテンフリー原料に置き換えているだけで、砂糖、脂肪、ナトリウムなどの添加物が多く含まれています。このような食品を摂取すると、肥満、血糖値の変動、高血圧などの健康障害を引き起こす可能性があります。

2.グルテンを除去した場合、栄養摂取量が低下することがあります。

2017年に『ブリティッシュ・メディカル・ジャーナル』に掲載された大規模な研究では、セリアック病ではない人がグルテンフリーの食事を取り入れた場合、心臓に良い全粒粉の摂取量が減少し、心血管の健康状態に影響を及ぼす可能性があることが分かりました。

ジョンズ・ホプキンス大学医学部、助教授のセルヴィ・ラジャゴパル博士も、グルテンフリーの食事はすべての人に適しているわけではないと指摘しています。

彼女は、食事からすべてのグルテンを排除することで、食物繊維やビタミンB複合体、ミネラル、鉄やマグネシウムなど、微量栄養素を含む全粒粉を摂取できない可能性がある、と説明しました。このような全粒粉は、コレステロール値を下げ、血糖値の調整にも役立ちます。ですから、心臓病や糖尿病のリスクがある人は、食事で全粒粉を十分に摂取する必要があるそうです。

グルテンフリーの食生活を続けても、必ずしも健康上にメリットがあるとは限りません。南アラバマ大学、医学部は2018年、グルテンフリーダイエットの潜在的なリスクとして、微量栄養素や食物繊維の不足、脂肪摂取量の増加、高脂血症、高血糖、冠動脈疾患などを挙げた研究結果を発表しています。

近年、グルテンフリーダイエットが流行っていますが、一般の人がするのには向いていません((Shutterstock))

 

グルテンフリーが必要な3つの状況

セリアック病、小麦アレルギー、グルテン不耐性の3つの条件に当てはまる人は、グルテンフリーの食事を取り入れる必要があります。

セリアック病は、この3つの病気の中で最も深刻なもので、赤ん坊の頃からグルテンを摂取するたびに強い炎症反応を起こすものです。例えば、下痢や栄養失調になりやすく、発育に影響を与える可能性があるのです。セリアック病は体質や民族に大きく左右され、欧米に多く、アジアには少ない傾向にあります。

小麦アレルギーの人は、小麦に関連する食品に対して、発疹、目のかゆみ、じんましん、唇の腫れなど、全身に急性のアレルギー反応が起こります。このタイプのアレルギーは一般的ではなく、子供に多く見られます。

グルテン不耐性の人は、グルテンを含む食品を摂取した後に、慢性的な炎症、免疫障害、胃腸の不快感を繰り返すことがあります。皮膚への影響としては、蕁麻疹、にきび、酒さ、乾癬、紅斑性狼瘡などがあります。これは、慢性炎症性疾患に関連して言及されることが多いようです。これらの皮膚疾患とグルテンそのものとの因果関係はまだ明確になっておらず、正確な関連は解明されていません。

医師によれば、グルテン不耐性は3つのうち最もよく見られる病気ですが、最も特定するのが難しいそうです。なぜなら、グルテン不耐症であったとしても、その診断は容易ではなく、血液検査などの高度な検査を受けても、グルテン不耐症であることを確認することが難しいからです。そこで、関連性を見つけるためのより良い方法として、食事日記をかくことがよく勧められます。

(つづく)

(翻訳・香原咲)

 

蘇冠米