グルテンが肌荒れの最大の原因?実は一番最初に断つべきものは…(3)

健康のために、5つの食事原則を守ろう

実は、肌の良し悪しと胃腸の働きには関係があります。

皮膚科医は、慢性皮膚炎の患者に、下痢、鼓腸、便秘、過敏性腸症候群、胃潰瘍、胃食道逆流症などの問題がないか、頻繁に尋ねます。これらの症状がある場合は、一緒に改善する必要があるか確認するために、消化器内科での検査を勧めています。

邱品齊氏は、一般の人向けに、肌と体の健康に役立つ5つの食事原則を提案しています。

1.加工食品を減らす

過度に加工された食品は、栄養が失われがちです。原因は、香りを高めるための香料、保存期間を延ばすための防腐剤、安定化させる乳化剤やゲル、味を良くするための香料や油脂などの食品添加物が多く含まれているからです。

これらの添加物はいずれも規制基準を満たしていますが、肝臓で合成・分解されるため、成分が複雑になればなるほど体への負担は大きくなります。

2.バランスのとれた食事をする

体にはさまざまな栄養素が必要不可欠です。そのため、新鮮な全粒粉、豆類、魚、卵、乳製品、野菜、果物、油脂、ナッツ類など、できるだけバランス良く摂取しましょう。

また、素材本来の栄養素を損なわないよう、食材の炒めすぎに注意し、何度も繰り返して調理するのは控えましょう。

邱品齊氏は、適切な三大栄養素の比率として、タンパク質10〜20%、脂質20〜30%、炭水化物50〜60%を摂取し、適度に水分を補給することを勧めています。さらに、邱品齊氏は、「バランスの取れた食事」を心がける方が、たくさんのサプリメントを摂取するよりも有意義だと言っています。

3.なるべく食材本来の形のまま食べる

食材を本来の形のまま食べることで、より多くの栄養素を摂取することができ、不要な添加物も減らせます。例えば、搾りたての果汁や市販の加糖ジュース、ドライフルーツよりも、直接果物を食べる方が好ましいです。また、加工された餅やロールケーキではなく、玄米や胚芽米を中心に食べましょう。他にも、砂糖などの添加物が多く入った甘い飲み物よりも、水や無糖のお茶を飲む方が好ましいとされています。

また、サルサ、サラダドレッシング、マヨネーズ、バーベキューソース、ステーキソース、甘辛ソース、ブラックペッパーソースなど、複合調味料の摂取を控えるとよいでしょう。

4.体に適した量を食べる

おいしいからと言って、ついつい食べる量を増やしてしまいがちですが、体が吸収できる栄養素には限りがあります。場合によっては、偏った食事習慣によって、体や肌が良くならないどころか、トラブルを招くこともあります。

最も重要なのは体に適した量を食べることです。そうすれば、肌に害を与えることなく、体にとって重要な栄養源を取り入れることができます。

5.食生活日記をつける

食生活が肌荒れや慢性的なアレルギーを引き起こす原因ではないかと心配な人もいるでしょう。そこで、おすすめするのは、食生活日記をつけることです。これは、食べた物の詳細を書き留めたり、写真を撮って記録しておくものです。

何を食べたらニキビができやすくなるのか調べたいときは、特定の食べ物を食べたり食べなかったりして肌に異常が現れるかどうかを観察しましょう。観察期間中はなるべく夜更かしせず、女性の場合は生理が終わる頃に行いましょう。邱品齊氏は、多くの人が食事を見直す際、外食の盲点を見落としがちであると警告しました。それは、外食に含まれる香辛料や香料の量などを調整したり、把握したりすることが難しいからです。

 

毎日食べたものを記録しておくと、肌荒れの原因を特定することができます。(Shutterstock)

 

邱品齊氏は、食事の選択をする際には、人それぞれ肌質が違うため、自分にあったものを選ぶことが重要であると強調しました。昨今、多くのダイエットが流行していますが、実行する前に、科学的な根拠と正当性をもっと確認する必要があります。
(完)

(翻訳・香原咲)

蘇冠米