「スマホを欲しがる子供」あなたはどう考えますか?(1)

スマートフォンスマホ)が子供にとって「良い」ことを確認したいのであれば、残念ながらこの記事は、あなたのために用意されたものではありません。
 

スマホ開始の「最適年齢」はない

「子供がスマホを使い始めるのに最適な年齢は何歳ですか?」というのは、とくに10代の子供をもつ親に共通する「心の声」として、ありがちな質問ではないでしょうか。

その答えは、実は非常に簡単です。
「それは質問の設定が的確でないようです。聞くべきは、10代の子供にとってスマホは本当に必要なのか、ということでしょう。スマホがどういう機器かを考えず、始めから持たせる前提で最適年齢を探すと、かえって分からなくなるのです」

子供にとって本当に良いモノであれば、とくに「最適年齢」はありません。

例えばピアノやチェスなどの習い事ならば、親の経済的条件が許す限り、いくら早く始めてもいいのです。ただし、外国語の早期教育については「母国語の基盤がある程度できてからのほうが良い」という意見もありますので、開始するのに適した年齢を考慮すべきケースもあります。

 

本当に「生きていけない」のか?

では、スマホについては、どうなのでしょうか。
今の子供たちは、まるで用意周到に準備をした検察官のように「スマホがないと生きていけない!」と親に訴えます。

親は、もちろん我が子に幸せになってもらいたいので、「うちの子は、まだスマホを使うには早い」という親としての直感は押し殺して、多くの場合、子供の要求に従ってしまいます。

その後で、似たような思いをもつ人のブログ記事をネットで検索してみると、子供たちがスマホを安全に使えるようにするアドバイスとして次のように提示しています。

1つは、親が管理するモニタリング機能を購入することで、スマホの機能を制限し、子供がネット上で直面する危険度を下げること。
もう1つは、親子の対話を続けることで、子供がスマホを使用する上で守るべき「約束」を結び、契約書にサインさせて、子供のソーシャルメディアへの参加を避けさせること。

しかし、これらのいわゆる一般的な「セキュリティ対策」は、あまり意味のない空論のようです。

 

「社会の常態化」がもたらす弊害

結局のところ、10代の子供たちはインターネットにぶら下がっています。
特に社会全体でスマホが常態化していることを彼らは知っているので、自分たちにとって「欠かせないものだ」と言うのです。

子供のスマホに付加する親の監視機能は、必要と言えば必要ですが、実際は大きな傷に小さな絆創膏を貼るようなもので、親だけが「偽りの安心感」を得るだけのものに過ぎません。

子供が高校生ならば、親の監視を突破する方法など簡単に見つけることができますし、そもそもソーシャルメディアのコンテンツは、親が管理できるものではないのです。

上述の2番目の方法は、科学的には通用しないものです。医学的に見ても、10代の子供と話したり、契約書に不本意なサインさせたりすることで、彼らを人間的に成熟させることは不可能です。

もちろん、10代の子供と頻繁にコミュニケーションを取ることは大切であり、必要なことです。しかし、単なる会話や契約書だけでは、彼らの「好ましくない行動」を是正することはできません。

もしもこれらの方法が有効であれば、未成年者の飲酒や違法薬物、望まぬ妊娠など、多くの青少年の問題を一晩で解決できるでしょう。
 

(次稿に続く)
(翻訳編集・鳥飼聡)