地球は10億年分の記憶を喪失していた?!(上)【未解決ミステリー】

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失われた10億年分の地層

地球は約45億4千万年前に誕生したといいます。原始地球の表面はマグマに覆われ、約40億年前に表面が冷えて固まり、硬い岩石が形成されました。
粘土、砂、礫等の砕屑物や火山礫、火山灰等の火山砕屑物、生物遺骸などが、水や風の力により運搬され、徐々に堆積してできたものを、我々は地層と呼んでいます。

地層は年代順にどんどん上に積み重なっていくので、各層は、その時期の地球の歴史を忠実に記録しており、我々は地層を通じて各時期の地球で起こったことを知ることができます。

しかし、地質学者たちは、地球上にはまるで何者かが意図的にその歴史を消してしまったかのように、地質上に何の痕跡も残っていない期間があるという驚くべき事実を発見しました。

例えば、18世紀、「近代地質学の父」と呼ばれるスコットランドの地質学者ジェームズ・ハットンは、スコットランドのシッカーポイントで4億2500万年前のシルル紀のものとされる硬砂岩(こうさがん)の真上に、3億4500万年前のデボン紀のものとされる赤砂岩を確認しました。約8千万年分の岩石、つまり、8千万年分の地球の歴史が、いつの間にか消えてしまったのです。

英国ジェドバラにおけるハットン不整合の挿絵(上)と2003年写真(下)(パブリックドメイン)

さらに100年後、「隻腕(せきわん)の探検家」と呼ばれた米国の地質学者、ジョン・ウェズリー・パウエルがコロラド州のグランド・キャニオンで、なんと10億年分の地層が消えたことを発見しました。

グランド・キャニオンの結晶質岩のほとんどは花崗岩であり、葉状構造の片岩(へんがん)を含んでいますが、通常の岩石層が水平に積み重なっていくのに対して、ここの地層は不思議と垂直に並んでいます。 そして、結晶質岩層の上には、厚さ305mの赤砂岩の帯があり、この部分は水平に積み重なっているのです。

グランドキャニオン国立公園(shutterstock)

さらに不可解なのは、下の硬い結晶質岩層の最も新しいものは17億年前で、その上の赤砂岩層の最も古いものは5億5000万年前に形成されたことです。つまり、この全く異なる2つの層の間には、10億年分以上の岩石層が欠落していて、地球の地質学的記録が10億年分以上欠けているのです。

地質学者によると、地球の年齢は46億年だそうです。

 では、地球の歴史の4分の1近くを消失させるような地球規模の事件が起こったのでしょうか?

カンブリア爆発

さらに興味深いのは、この地層の不整合が、5億4100万年前に地球上で生物の多様性が突然爆発した「カンブリア紀の爆発」(カンブリア爆発)という、もう一つの大きな謎の直前に起きたということです。

カンブリア爆発は今から5億4100万年前に起き、化石記録によると、動物のほとんどがこの時期に出現していることが判明しています。さらに驚くべきことは、この突然の生命爆発が、地球の長い歴史から見ると、2000万年から2500万年前という「瞬きするくらいの短い期間」に起こったということです。

このことについては、「進化論」や「種の起源」を説いたダーウィンも説明できませんでした。同じことが、10億年の地質学的な欠落にも言えます。 

10億年という非常に長い歳月ですから、時間が経過する限り、必ずどこかにその痕跡が残されるはずです。一体どんな自然、あるいは超自然の力がこの10億年分の岩石層を運び去ったのでしょうか。カンブリア爆発と同様、科学界においていまだ解明されていない大きな謎となっています。
(つづく)
詳しくは EPOCH TV をご覧ください
https://www.epochtimes.jp/2022/07/110824.html

扶揺
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