タマネギとニンニクは大腸がんに効果大!! 体内の8種類のがんのリスクを低減

ネギやニンニクの強い味は、食べた後に「後味」が長く残るので苦手な人も多いはずです。しかし、ネギや野菜が大腸がんを含む、8種類のがんのリスクを低減させるという研究結果が発表され、見方を変えたほうがいいかもしれません。

アリウム属野菜が体内の8種類のがんのリスクを低減させる

中国医科大学第一病院が2019年に、アジア太平洋臨床腫瘍学雑誌に発表した新しい研究では、アリウムが大腸がんのリスク低減に有効である可能性が示唆されました。 中国東北部の人々を調べたところ、男女ともにネギ、ニンニク、ニラなどの野菜を多く摂取しているほど、大腸がんのリスクが低いことがわかったのです。

American Journal of Clinical Nutritionに掲載されたヨーロッパの大規模な研究では、ネギとニンニクが、口腔がん、咽頭がん、食道がん、大腸がん、乳がん、前立腺がん、卵巣がん、腎細胞がんの8種類のリスクを低減することが示されています。

台北栄民総医院の管理栄養士、舒宜芳氏が書いた記事によると、ニンニクは発がん性のあるニトロソアミンの形成と代謝を抑制し、体内の解毒システム酵素を強化し、細胞の修復と免疫力を高めてがんと戦うことができるといいます。

タマネギとニンニクには有機硫化物が含まれており、細菌を殺したり、と闘ったりする効果がある

ネギ属の野菜には、ニンニク、ニラ、タマネギ、青ネギなどがありますが、これらは単なる食卓の飾りではありません。ここでは最も一般的なネギとニンニクを例に挙げてみましょう。

漢方医学では、ネギは辛味と温感を持ち、肺と胃の経絡に入る性質があるとされています。 《開宝本草》には、「葱は肝の邪気を除き、中気を安定させ、五臓を益し、諸薬の毒を殺す」と書かれています。 また、ニンニクは、滞った気を動かす、脾胃を温める、症状を解消する、解毒、殺虫などの作用があることでも知られています。

現代の研究では、ネギとニンニクのユニークな抗病作用は、アリシンなどのさまざまな有機硫黄化合物の存在によるもので、抗菌、抗炎症、抗酸化、がんのリスク低減などの効果があるとされています。

抗がん作用を最も高めるタマネギとニンニクの食べ方とは?

栄養学の専門家で家庭医のジョエル・ファーマン博士によると、ネギは、がん対策に効果的な有機硫化物の放出と生成を触媒するために、植物の細胞壁を壊すために、切る、砕く、噛む必要がある野菜だそうです。

タマネギやニンニクは、よく刻んでから生で食べると、がん予防の効果がより高まります。 (Shutterstock)

食べる際に注意すること:

・できれば生で食べる。 また、加熱することも可能ですが、その場合は硫化物の含有量が少なくなります。

にんにくを刻んだり、つぶしたりすると、アリイナーゼ酵素がアリシンに合成されるため、室温で10〜15分ほど置いてから食べるようにしましょう。

ネギやニンニクの臭いを消すにはどうしたらいいのか

ネギ属野菜の特徴は、どれも特別な匂いがすることです。特にニンニクは、臭いがきついですが、この臭いは癌に効く硫化物の匂いなので、嫌いにならないで下さいね。

ニンニクやネギの臭いを消すための3つのコツをご紹介します。

1.タマネギやニンニクを食べた後は牛乳を飲む

2.緑茶で口をすすぐ

3.パセリやミントの小枝などのハーブを噛むと、口の中の悪臭に効果があります。

(翻訳編集:井田千景)

黄媽華