子供のいじめに親ができることー兆候と対応法(3)

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(続き)

いじめが続いたらどうすればよい?

心配なことを子供の学校にも相談してみましょう。すべての学校は、いじめに対応する戦略を備えているはずです。学校と連携するのが一番効果的な方法でしょう。

子供のまわりにいる友達とその影響力について、子供や学校に相談してみましょう。いじめは、時に他人からの影響によって起こるものです。

子供たちの生活に何が起きているのかを、よく考えてみてください。子供の生活の中で何があったのか、あるいは最近、子供に不安や恐怖を与えるようなことがあったのか。このような感情をコントロールするための手段として、いじめを行っているのかもしれません。

子供が、家で常に口論や衝突、家族関係の問題に囲まれていないかどうかを考えてみてください。ストレスを感じると周りに当たってしまう子供は、家庭での親の態度を真似してしまっているのかもしれません。子供は大人の良くない言動を模倣する可能性があります。

子供に対する教育や家庭問題の解決方法を考えてみてください。ある子供は自分のいらいらに対して、人との交流や協力によって解決するのではなく、暴力によって解決するしかないと考えています。今度、子供があなたを傷つけたり、ルールを守らなかったりしたときは、一緒に話し合いましょう。そうすることで、子供に特定の状況下で事態をどのように対処するのかを教え、あなたが彼の意見を尊重していると伝えることができます。

子供は何を観ているのでしょうか。子供は、テレビ、ビデオゲーム、インターネットなどによって、暴力行為や不適切な画像に触れる可能性があります。これらの良くない情報は子供に、これが正しい行動や問題解決の方法だと思い込ませるのです。

子供の気持ちを読みとりましょう。子供が、いじめを通して怒りや悲しみを表していませんか?これらの問題を子供と一緒にスクールカウンセラーに相談するだけでも効果があるかもしれません。健全かつ率直なコミュニケーションを通じて、子供が問題解決の方法を習得する機会を増やしてあげましょう。

子供の社交および感情によるコミュニケーションを考慮してください。ある子供は他人と適切な関わり方を知らない、あるいは友達の作り方を知らないためにいじめを行っていることがあります。その場合は、スクールカウンセラーに相談してみる、または思春期の社交や心の乱れに関する書籍を読んでみるのも良いでしょう。

ポジティブで粘り強く育てるためには

尊敬と配慮を込めた行動を手本にすることで、子供は成長に必要な良好な人間関係を構築する力を身につけ、また自己肯定感も築き上げることができるでしょう。

それらの能力は以下の通りです。

  1. 感情を認識し、管理する
  2. 他者を思いやる
  3. 仲間のストレスをコントロールする
  4. 他者を尊重する
  5. 他者との差異を受け入れる
  6. トラブルに対処する

(完)