100両編成の「世界最長」の旅客列車

スイスの輸送会社が、全長約1.9キロメートル、世界最長の100両編成の列車を2022年10月29日に開通させました。

レーティッシュ鉄道(Rhaetian Railway)は2千990トン、100両編成の列車の初公式運行を開始し、多くの鉄道ファンや観光客を惹きつけました。座席数4千550席、全長1910mのこの列車は、「世界一長い」車両としてギネス世界記録に公式に認定されました。

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標高1,749mのプレダを出発し、スイスで最も有名なランドヴァッサー高架橋(Landwasser Viaduct)を渡り、ベルゲンまで25kmの列車の旅が始まったのです。約1時間の移動時間で48の橋と22のトンネルを通過し、その驚異的な長さにより、複数のトンネルを同時に通過することが可能です。

レーティッシュ鉄道の区間の一部「アルブラ線」も負けてはいません。2008年に世界遺産に登録されたこの鉄道区間は、世界でも有数の壮大な鉄道区間で、沿道には息を呑むようなアルプスの絶景が広がっています。

公開された航空写真からは、赤と白を基調とした列車であることがわかります。遠くから見ると小さな万里の長城のようで、時に高い橋を渡り、トンネルを抜け、沿道の風景を引き立て、大勢の人が乗るだけでなく、多くの通行人が訪れます。

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特筆すべきは、この列車が非常に大型で、適切に運行するためには7人の運転手と21人の技術者が必要だということです。また、後方車両が先頭車両からの情報をスムーズに受信できるよう、約2キロメートルに及ぶ「フィールドテレフォン」を設置し、通信体制を整えています。

レーティア鉄道のCEOであるレナート・ファシアティ氏は、スイス鉄道の175周年を記念し、鉄道輸送におけるスイスの功績を紹介し、より多くの観光客を誘致するために開通させたと述べました。