中国・上海公演が11月29日に直前で中止され、その後、無観客でステージに立ち、ファンへのメッセージを投稿した浜崎あゆみのプロフェッショナルな姿勢は国内外で称賛を集めた。SNS上では「胸が熱くなった」「カッケー」などの声が相次いでいる。台湾国営メディアのフォーカス台湾が伝えた。
中国共産党政府の常軌を逸した日本への外交攻撃に巻き込まれた形になってはいるものの、今回のトラブルは浜崎あゆみにとって、かえってチャンスを広げる結果となるかもしれない。
12月1日、上海公演が中止がされた後、台北市の蒋万安 市長と高雄市の陳其邁市長が相次いで台湾に招請する意向を示した。
蒋市長は過去の台北公演で自身が浜崎あゆみにプレゼントを贈った思い出を振り返り、「またの訪台を絶対歓迎する。サプライズを用意する」と述べた。
また個人的に浜崎あゆみがとても好きだという陳市長は「コンサートや芸術、文化は政治的干渉を受けるべきではなく、中国がこのような乱暴なやり方を用いることは非常に不適切だ」と批判し「高雄でコンサートを開くことを歓迎する」と述べた。
今回、高市早苗首相の台湾有事関連発言に対する中国側の反発が原因で、日本アーティストのイベントが相次いでキャンセルされているが、今回の浜崎あゆみの行動は一部の中国人を感動させた。
台湾のオンラインメディアの風傅媒によると、ある中国人は「私はあなたが好きな中国人です。最近の政治問題により、あなたとこのコンサートのスタッフの皆様に多大なご迷惑をおかけしましたことを大変残念に思います。政府の立場がすべての一般市民の立場を代表しているわけではないことをご理解いただければ幸いです」というコメントを上げている。
その他にも「中国のSNSでも、無駄にコンサートを中止した決定について批判する声が多くあります。次回、またお会いできることを願っています」という声もあった。
また香港のアーティスト黄秋生氏も自身のフェイスブックで浜崎さんの行動を支持し「浜崎あゆみは真のアーティストだ」と称賛の言葉を投稿した。
今回の日本アーティストのイベントが相次いでキャンセルをされていることを受け、日台のメディアや海外報道は中共政府を「政治的報復」「文化を通じたメッセージ送信」と非難している。
中共政府の外交部は強気の発言を続けているものの、ファン離れや地域不安定化を招くとして、中共の対外政策に対する一般市民の視線も厳しい。
ご利用上の不明点は ヘルプセンター にお問い合わせください。