だまし取る人が来世で家畜として生まれ返済をする(2)

(続き)

借金を返済しないため、馬に生まれ変わり返済する

唐の時代、ある官吏が軍の使節(軍の功績報奨と犯罪処罰を担当する役人)の呉宗嗣から月利で20万銭を借りていました。 1年後、彼はそれを返すことを拒否しました。呉宗嗣は彼に頼みこむしかありませんでした。しかし、やはり彼はお金を返しません。呉宗嗣は怒って、「わたしが前世で借りた金なら、今すぐ返す。もしあなたが借りているのであれば、来世はロバや馬、家畜に生まれ変わって借金を返せと言い、借金証明書に火をつけて破りました。 
 
1年後、呉宗嗣が役場で公務を行っていたとき、突然、白い服を着たあの官吏が呉宗嗣の前に現れ彼を見て、「君に借金を返済するために来た」と言いました。呉宗嗣は「借金証明書はすでに破ってしまった。それなのにどうやって払えますか?」 と答えると、彼は何も答えず、厩舎(うまや)の中へ入っていきました。しばらくすると、使用人がやって来て、馬が白い子馬を産んだと報告しました。呉宗嗣は官吏が言ったことを確かめるために、すぐ彼の家に人を送って調べさせたところ、彼は亡くなっていました。

その後、子馬は成長し、売られたお金はたまたま役人の生前の借金と同額でした。

権力を握り人を虐めたため、牛に生まれ変わる

唐王朝の蘆州出身の施汴(しべん)は、水田を担当する小さな役人でした。彼は自分の権力を頼りに、数十ヘクタールの農地を押収し、元の地主を自分の畑を作るための小作農にしました。数年後、施汴が亡くなり、元の地主の家族に、腹の下に数インチ四方の白い毛が生えた牛が生まれました。

子牛が少し大きくなると、白い毛の中に多彩な毛が現れ、1年も経たないうちに「施汴」という二文字が現れ、はっきりと見えました。 邵修默という名前の道教の司祭は、実際にそれを見ました。これは他人の土地を力で奪ったことに対する施汴の報いでしょう。

金に貪欲で強請り、犬に生まれ変わる

豪華な生活が好きな役人である陳は、金銭と脅迫の貪欲に満ちていました。彼はしばしば袋を持ち歩いており、恐喝でお金を奪いその中に入れていました。
彼の死後、家族は彼が「私は湖州の謝山寺で犬になった」という夢を見ました。家族は驚いて、寺に駆けつけ尋ねました。その犬は家族が到着したと聞いて、まるで恥ずかしくて、人に会うのを恐れるかのように、すぐさま僧侶のベッドの下に隠れました。家族は陳の生まれ変わった犬を見ることが出来なかったため、怒って帰るしかありませんでした。

家族が去った後、僧侶が犬に「陳さん、あなたの家族はもう帰りました」と言うと、陳の生まれ変わりであるその犬は、すぐに尻尾を振って出てきました。その腹の下には、まるで袋かのようなものがぶら下がっていて、上下に革紐が付いています。生まれ変わっても、前世のお金を入れておくための袋は肌身離さず持ち続けているのです。

これらの役人は、生前、自分の立場を利用して善行を行うのではなく、逆に悪行を働いたため悪の報いがあることに、死後になって初めて気づきました。

(完)

參考資料:
《儆戒錄》
《稽神錄》
《公門果報錄》
 

劉曉