食べながら痩せる 2週間続けよう、きゅうりダイエット法(1)

春には万物がよみがえります。この時期、身体が寒い冬に寒さを防ぐために吸収した余分な脂肪を取り除く必要があります。自然は人間の体のさまざまなニーズを熟知しており、果物や野菜も徐々に登場してきます。きゅうりは急速に脂肪解消するため、ダイエットのために良い食材です。

酵素研究で知られる日本の著名な医師、鶴見隆史氏が以前監修した『すりおろしキュウリダイエット』という本で、きゅうりをすりつぶして毎食の食事に取り入れる超簡単なきゅうりのダイエット法を紹介しています。本の中には、このきゅうりのすりおろしを生で食べる方法を続け、半年で22キロの減量に成功した人もいると紹介されています。

この方法の有効性を確かめるため、バラエティー番組「人生の正解TV」でタレントの山田花子さんが夫と一緒に出演し、きゅうりのすりおろしダイエットを試みました。その結果、身長148cm、体重47.1㎏の山田花子さんは2週間で2.7㎏痩せ、夫は途中でダイエットに加わったものの、これまでの71.5㎏から65.1㎏に減り、6.4㎏減量に成功しました。

きゅうりすりおろしの脂肪解消力倍増の秘密

きゅうりは豊富な栄養成分を含みます。カルシウム、リン、鉄、カリウム、カロチン、ビタミンB 2、ビタミンⅭ、ビタミンEなどを含み、人体に多種の効果があります。その中に脂肪を分解する酵素の一種「ホスホリパーゼ」を含み、その主な作用は以下の通りです:

老廃物や毒素を除去し、体脂肪を燃焼させ、新陳代謝を促進します。

食事から摂取した脂肪を分解して体外に排出します

キャベツなどの他の野菜にもホスホリパーゼが存在しますが、きゅうりに含まれるホスホリパーゼは他の食べ物に含まれるホスホリパーゼよりも脂肪を分解する能力が強いことが明らかになりました。

きゅうりは、細胞膜が破壊されるにつれて脂肪を分解する酵素が倍増します。生のきゅうりのすりおろしは食べる量や種類に制限はなく、自分の普段の食事に加えるだけでダイエット効果が得られます。

実際、きゅうりダイエットはさらに多くのメリットをもたらすことができます。ミシュラン2つ星レストラン「分とく山」の野崎弘光シェフは、健康診断で脂肪肝でコレステロール値が高かったため、きゅうりダイエットをすることにしました。

彼は2カ月きゅうりを多量に食べた結果、11㎏痩せ、お腹もへこんでしまいました。その後、6年間きゅうりを食べ続け、リバウンドもしませんでした。もちろん健康診断の結果も正常に戻り、体重、体脂肪率、腹囲、低密度リポタンパク質(LDL)、高密度リポタンパク質(HDL)、肝機能の数値はいずれも良い状態でした。

きゅうりをすりおろすと、より多くの「ホスホリパーゼ」酵素が生成されます。(karpenkovdenis / PIXTA)

きゅうりの急速ダイエット5つのポイント

短期間のダイエットの目的を達成するために、きゅうりを食べる際には次のいくつかのポイントを参考にしてください。

1.きゅうりは加熱しない

きゅうりに多く含まれるホスホリパーゼは熱に弱く、加熱すると分解してしまいます。50℃を超えるとホスホリパーゼの活性が失われるので、加熱が必要な場合でも、50℃以下にしてください。

(つづく)

蔡雅