手放せない木製調理器具、6つのメリット!

昔から、木製調理器具は私たちと美食の架け橋であり、小さなものなら箸から、大きなものならまな板、食品棚まで、ハイテク製品が大活躍している現代の台所でも欠かせません。キッチンの大切な良いものとして、木製の調理器具にはどんなメリットがあるのでしょうか。

メリット1:炊事道具にやさしい

さまざまな素材の鍋は、陶磁器、ステンレス、ガラス、鉄、アルミニウム、チタン、炭素鋼鍋、エナメル、鋳鉄鍋……10本の指を折っても挙げきれないほど種類が多いのです。しかし、どんな鍋にも、コーティングに優しい材質のフライ返し(ターナー)を用意しなければなりません。

金属製のフライ返しに比べて、天然素材の木べらは炒め物をするときに鋭い音がしないし、鍋のコーティングを傷つけにくく、耐熱性にも優れています。
 

木製のフライ返しは耐熱性があり、グリップ感が柔らかく、炒め物、スープを煮るのに適しています。(freeangle / PIXTA)

メリット2:断熱がよい

皆さんは金属スプーンで熱いスープをかき混ぜると、取っ手がすぐに伝熱して熱くなるという経験があると思います。近年流行しているシリコン製品には、耐熱性がありますが、温度制限があります。融点を超えて加熱するとシリコンが溶けてしまいます。木のスプーンで熱いスープを混ぜると、取っ手が過熱してやけどする心配がなくなります。

メリット3:握り心地が柔らかい

木製の取っ手は柔らかくて丸みがあり、表面が滑らかで手に馴染み、握り心地がいいです。さらに断熱効果が高く、軽量で、多くの金属スプーンやシリコンスプーンが木製の取っ手をつなぎ合わせていることからも、その良さが分かります。実際、磨き上げられた木製の調理器具は、子供でも安心して握ることができるのです。

メリット4:木目の美しさ

天然に形成された木目は自然の魅力があり、清潔感と温かみを感じさせ、使い心地が快適です。日常のインテリアには木目調の床、壁掛け、コーヒーテーブルや木窓などの木目の要素が随所に見られます。一つ一つ手作りされた木製調理器具は、繊細な木目と形がユニークで、芸術品のように見え、キッチンにシックな雰囲気を与えます。と同時に、贈り物としても、とても喜ばれるのですね。
 

木製の調理器具を置いて、キッチンの雰囲気を生き生きとさせながら、静かさを失わないようにします。(takeuchi masato / PIXTA)

メリット5:耐久性

木材固有の物理構造と特性のおかげで、木材は古琴、バイオリンなどの楽器の主要な材料となり、千年も経た4つの古琴の音色が人々を驚かせたほどです。一般的に木材で作られた食器にも優れた延伸性、通気性があり、肌触りが良く、転倒に強いのです。

普段は清潔に保ち、定期的に磨いたり、油を塗ったりして、木製食器は長期的に使用することができます。ステンレスや鉄の鍋はトマトやレモンなどの酸性食材を盛り付けるために使われると、表面が腐食したり錆びたりすることがありますが、木の茶碗は影響を受けないので、使いやすいことが知られています。

メリット6:抗菌性

実験により、木製の調理器具には抗菌性があり、適切に洗浄すれば食品と接触しても安全であることが証明されています。食材との接触が多いまな板を例に、米農務省のデータによると、木製と竹製のまな板は、生肉を切るのに使うことができるが、生惣菜は違うまな板で、使い分けることを提案しています。また、竹製まな板は刀痕や吸湿が残りにくいという特徴があり、木製まな板より抗菌性に優れているのです。

また、ある科学者はヨーロッパの7種類の木材の抗菌性をプラスチックと比較し、実験環境において松(pine)とオーク(oak)の抗菌性がプラスチックより優れていることを発見しました。

木製キッチン用品のメンテナンスのヒント

・使用後はできるだけ早くやさしい洗浄液で手洗いします。

・長時間浸漬したり食器洗浄機に入れると、水を吸って膨張し、変形しますので避けてください。

・きれいに洗った器具は風通しの良い所に置いて完全に乾かします。殺菌と乾燥のために、時々日光の当たる場所に置いておきますが、乾燥でひび割れないように、長く日光にさらさないでください。

・木製品は長く使用すると表面が荒れて汚れがたまりやすくなるので、定期的に磨いたり、専用の油を塗る必要があります。

・破損したり、掃除できない汚れが付着した場合は、交換することをお勧めします。