若さの泉を求めて! なぜ8つの習慣を取り入れると何十年も長生きできるのか?

8つの習慣が長生きを実現する!?

若さの泉を求めて、科学は宝の山を発見したのです。 生活習慣のヒントを満載した新しい研究によれば、この秘密を解き明かすのは案外簡単だったと言われています。 米国栄養学会の2023年会議で発表された研究によると、中年になったときに必要なのは8つの具体的な習慣づけだけかもしれないとしています。

「これらのライフスタイルを1つ、2つ、3つ、あるいは8つすべて採用したとしたら、その効果は実に驚くべきものでした。 この研究の著者であり、米国退役軍人省の健康科学専門家であるXuan-Mai T. Nguyen氏は、報道発表の中でこう述べています。

この研究は、約72万人の米国退役軍人の医療記録を分析したものです。 予測によると、40歳までに8つの習慣をすべて実践した男性は、そうでない人に比べて平均24年、女性は21年長生きしたという事実があるのです。

研究では、運動不足、オピオイド(モルヒネなどの鎮痛剤)の使用、喫煙が平均寿命を縮める最も重要な要因であることが示されました。 これらの要因は、研究期間中に死亡リスク30~45%増加を示しています。

慢性的なストレス、アルコール乱用、食生活の乱れ、睡眠不足など、その他の不健康な行動は死亡リスクを約20%増加させています。 また一方、積極的な社会的人間関係の欠如は、死亡リスクを5%上昇させるのです。

長生きする8つの生活習慣

研究者たちが特定したこれらの習慣は、健康を維持するための知恵と証拠に基づく生活指導を現実に反映できるものですね。 では、長生きの8つの秘訣とは何でしょうか?

1.積極的に体を動かす

定期的な身体活動は、心臓病、糖尿病、特定のがんなどの慢性疾患のリスクを減らすことができます。 身体活動ガイドラインでは、週150分の中等度の運動または週75分の活発な運動と、週2回の筋力強化運動を推奨しています。

2.オピオイドを避ける

オピオイド中毒は、長期にわたって健康を害する可能性があります。 繰り返し使用すると、肝臓や腎臓にダメージを与え、慢性的な痛みを悪化させ、より大きな依存につながります。

3.アルコールを飲まない

過度の飲酒、すなわち女性は1回に4杯以上、男性は1回に5杯以上の飲酒は、肝臓障害、心血管疾患、多くの種類のがんにつながる可能性があります。

 

過度のアルコール摂取は、肝障害、心血管疾患、多くの種類の癌を引き起こす可能性がある (yukiotoko / PIXTA)

 

4.タバコを吸わない

米国疾病予防管理センター(CDC)によると、喫煙によって米国では毎日約1300人が死亡し、年間で48万人以上亡くなっています。 男女ともに、この悪習慣は肺がんによる死亡の最大90%に関与しています。 また、喫煙は免疫力を低下させ、慢性閉塞性肺疾患(COPD)や心血管疾患のリスクを大幅に高めます。

5.健康的な食事

栄養価の高い食事は、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、体に必要な栄養素をすべて摂取できます。

ニューヨーク州クイーンズにあるロング・アイランド・ジューイッシュ・フォレスト・ヒルズの登録栄養士、エミリー・フェイバー氏は、地中海式ダイエットは、肉の摂取を制限する一方で、植物性食品と健康的な脂肪の摂取を奨励しているとエポック・タイムズ紙に語りました。「卵は良質なタンパク源であり、卵白は飽和脂肪酸の摂取を控えたい人には最適です」と付け加えました。
 

卵は良質なタンパク源 (kuro3 / PIXTA)

6.ストレスを和らげる

慢性的なストレスは、血圧を上昇させ、心臓病、糖尿病、睡眠障害、痛みを引き起こし、健康を損なう可能性があります。 また、免疫力を低下させ、感染症や病気にかかりやすくなることもあります。

7.良い睡眠習慣を身につける

「(睡眠不足は)体内の炎症を増加させ、心臓病を含む様々な慢性疾患の原因となります」 と、スタテンアイランド大学病院睡眠医学研究所所長のトーマス・キルケニー医師は言います。 しかし、睡眠不足が健康や寿命に影響するのはそれだけではありません。

キルケニー博士によれば、1986年のチェルノブイリ原発事故など、世界史に残るいくつかの大事故は、睡眠不足による人為的ミスが原因だといわれています。

8.ポジティブな社会的関係を維持する

強固な社会的関係は、慢性疾患のリスク軽減、ストレス軽減、免疫力強化、長寿化に結びついています。

最近発表された、25年間にわたって220万人以上を調査した90の研究の包括的分析によると、社会的に孤独な人は、何らかの原因で死亡するリスクが32%高いことがわかりました。 孤独を感じていると報告した参加者は、孤独を感じていない人に比べて早死にするリスクが14%高いことがわかりました。

 

エポックタイムズの健康・ヘルス関連記者。