古風で日本的な「レトロネーム」が人気 2023年『12月生まれの名付けトレンド』発表

専門家から直接アドバイスを受けられる日本最大※の育児支援サイトを運営する株式会社ベビーカレンダー(旧社名:株式会社クックパッドベビー、本社:東京都渋谷区、代表取締役:安田啓司、以下「ベビーカレンダー」)は、赤ちゃんの名前ランキングを毎月調査・発表しています。11月1日には、2023年に生まれたお子さま87,544名を対象に調査した『2023年赤ちゃんの名前ランキング』を発表しました。
※2021年11月時点において各メディア(当社選定競合サイト4社)が発表している月間PV数(当社調べ)

今回は、2023年12月生まれのお子さま7,320名を対象に調査した『12月生まれベビーの名付けトレンド』を発表します。

< 12月生まれ >人気の名前ランキング

【TOPIC】「柚」「柊」など、冬らしい漢字を用いた名前が増加

 

●寒さが厳しい季節。男女ともに冬らしい名前が増加

冬の寒さが身にしみる12月。12月は冬至に柚湯に浸かる風習があり、「柚湯」は12月の季語でもあります。女の子の名前では、12月には「柚」を用いた「柚ネーム」が多く名づけられました。「柚葉(主なよみ:ゆずは)」は11月13位から5位へ、「柚希(主なよみ:ゆずき)」は11月73位から12月19位、「柚乃(主なよみ:ゆの)」は11月73位から12月28位へ、そのほか「柚月(主なよみ:ゆづき)」、「柚羽(主なよみ:ゆずは)」、「柚花(主なよみ:ゆずか)」、「柚凪(主なよみ:ゆずな)」など、多くの「柚ネーム」がランクアップしていました。

また、男の子の名前では、赤い実をつけクリスマスを代表する植物の1つでもある「柊(ひいらぎ)」を用いた名前が、11月に引き続き12月も大人気でした。「柊(主なよみ:しゅう)」は11月42位から12月13位へ大きくランクアップ。「柊真(主なよみ:とうま)」は11月55位から12月30位、「柊斗(主なよみ:しゅうと)」は11月100位圏外から12月55位、そのほか「柊太(主なよみ:しゅうた)」や「柊吾(主なよみ:しゅうご)」などの名前もランクアップしていました。

他にも、「紅葉ネーム」の代表格の漢字「楓」を用いた名前が11月に引き続き12月も人気。6位に「楓真(主なよみ:ふうま)」・「楓(主なよみ:かえで)」とTOP10内に2つもランクインしたほか、33のバリエーションで74名に名付けられていました。

 

●女の子の名前:「レトロネーム」が大人気!

女の子の名前ランキングTOP3は、1位「凛(主なよみ:りん)」、2位「陽菜(主なよみ:ひな)」・「陽葵(主なよみ:ひまり)」・「翠(主なよみ:すい)」でした。「凛(主なよみ:りん)」は、2023年の年間ランキングで2位にランクインした人気の名前で、2023年8月以来4カ月ぶりに首位を獲得しました。

女の子の名付けでは近年、古風で日本的な「レトロネーム」が大人気です。特に注目の名前は、11月100位圏外から12月は17位へと大きくランクアップした「六花(主なよみ:りっか)」。「六花」は雪の別名で、雪の結晶が六角形で花のように美しいことが由来です。冬生まれにぴったりの名前ですね。

また、「レトロネーム」の代表格、止め字に「葉」を用いた「葉止めネーム」も人気。5位「彩葉(主なよみ:いろは)」・「柚葉」のほか、「絃葉(主なよみ:いとは)」、「乙葉(主なよみ:おとは)」、「詩葉(主なよみ:うたは)」、「涼葉(主なよみ:すずは)」などTOP100に7つの名前がランクイン。46種類の名前で、114名に名付けられていました。

 

●男の子の名前:冬らしい「柊」に注目

男の子の名前ランキングTOP3は、1位「蓮(主なよみ:れん)」、2位「結翔(主なよみ:ゆいと)」、3位「陽翔(主なよみ:はると)」でした。2023年の年間ランキング首位である「蓮(主なよみ:れん)」が11月に引き続き首位を獲得。

また、TOP10には自然を感じさせる「ネイチャーネーム」が多数ランクイン。波がなく穏やかな海の様子を表す「凪」(4位)、船や人が集まる場所を意味する「湊」(5位湊、6位湊斗)、紅葉が色鮮やかに色づく様子を思い浮かべる「楓」(6位楓・楓真)、草木が青々と茂る様子を連想する「蒼」(9位蒼大、蒼空)、のびやかに育つ樹木を意味する「樹」(9位)を用いた名前が8つもランクインしています。

 

< 12月生まれ >女の子に人気の名前の漢字・よみランキング

 

■女の子:今年も「こはる」が冬に増加

12月に生まれた女の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「花」、2位「乃」、3位「菜」でした。2023年の年間ランキング4位の「花」は、11月5位からランクアップして首位を獲得。雪の別名でもある「六花」という名前が多く名付けられたことから、増加したのかもしれません。

男の子の名づけでも人気のあったクリスマスを代表する植物でもある「柊」が100位圏外から90位に、「冬」も100位圏外から97位にランクアップしており、季節感のある漢字を使った名前が増加していました。

12月のよみランキングTOP3は、1位「えま」、2位「つむぎ」、3位「ふうか」・「さな」となり、11月TOP3と同じよみが揃いました。12月に大きく順位を上げTOP10入りした「こはる」は、10月22位、11月18位、12月は7位へと寒さが厳しくなるにつれ、多く名付けられる傾向に。「こはる」から連想される「小春日和」という言葉は、晩秋から初冬の時期の穏やかな晴天を指し、特に冬の時期に多く名づけられているようです。

 

< 12月生まれ >男の子に人気の名前の漢字・よみランキング

 

■男の子:圧倒的人気の「翔」!季節感あふれる漢字にも注目

12月に生まれた男の子の名前の漢字ランキングTOP3は、1位「翔」、2位「斗」、3位は「陽」でした。「翔」という漢字は、2022年12月以来13カ月連続首位をキープしている圧倒的人気の漢字です。二刀流で活躍し、日本人史上初(アジア人史上初)の2回目のシーズンMVPを受賞した大谷翔平選手の名前にも使われていることから、今後もますます人気は継続しそう。12月には3,751名の男の子の中で189名の名付けに用いられました。

注目の漢字は9位にランクインした「柊」。10月100位以下の圏外でしたが、11月は34位、12月は9位へと寒くなるにつれて大きく順位を上げて、多く名付けられています。また、「冬」も11月100位以下の圏外から12月は59位へと大幅にランクアップ。漢字のつくりが「冬」になっている「柊」や「冬」など、季節感あふれる漢字が多く用いられていました。

12月に生まれた男の子の名前のよみランキングTOP3は、1位「はると」、2位「そうた」、3位「みなと」でした。「はると」は11月に引き続き首位を獲得。年間ランキングでも2018年以降6年連続首位を獲得している、今最も人気のよみとなっています。

男の子らしい印象になる「と止めネーム」が上位に集中。「はると」、「みなと」のほか、4位「ゆいと」、5位「あおと」などが人気です。一方、男女どちらにも名付けられ、性差を感じさせない「ジェンダーレスネーム」も人気。6位「そら」、10位「あさひ」・「あお」、12位「いつき」、13位「ひなた」、14位「りつ」など上位に多数ランクインしています。

 

<調査概要>

調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方

調査期間:2023年12月1日(金)〜2023年12月25日(月)

調査件数:7,320件(男の子:3,751 件/女の子:3,569件)                                                                   

※調査内容 出典「株式会社ベビーカレンダー」